キョーエイグループ 株式会社寿寿　マヤ・レジデンス横小路

フィリピンからケアスタッフを受け入れ。介護業界の“新しい力”を育成していく

扌フィリピンからやって来た高嶋メルリンさん（前列右）と黒田アイサさん（同左）。勤務歴は、ともに丸１年

東大阪や奈良で高齢者向けの住まいを展開するキョーエイグループが、介護業界の人材不足を解消する新しい試みを始めている。それがフィリピンからの人材受け入れ。現地で介護技術と日本語の勉強を6カ月行った後、優秀な人を採用している。2009年から始めて、現在までに計30名を受け入れているそうだ。

生駒山に近い静かな住宅街にある。勤務内容は日本人スタッフと同様、生活介助、入浴介助、清掃などを行う

フィリピンの方がケアスタッフに向いているのは、明るい民族性や家族思いの精神。コミュニケーションのひとつである「ハグ」もごく自然で、これが最高のケアになるという。施設の地域連携を担当する児林直樹常務によると「利用者さんからの評判はとても良く、人気者です。緊急時も日本人スタッフと同様に対応できます」とのこと。また児林秀一理事長も「海外からの受け入れについては、まだたくさんの問題があります。しかし今後、人材不足が懸念される介護業界を支える力になってくれる。日本人にはできないケアを提供してくれる新しい力なんです」と前向きに語った。