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 イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの大規模空爆は11日、4日目に入った。ガザの保健省によると、8日の戦闘開始からのガザの死者数は89人、負傷者は630人に達した。ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは、イスラエルへロケット弾100発以上を発射し、一部はエルサレムに到達した。

 イスラエルは、地上侵攻も視野に予備役4万人の招集を決め、ガザ境界地帯の部隊を増強している。境界地帯の住民に対し、退去を警告したとの情報もある。ロケット弾攻撃をやめないハマスを牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。

 空爆は日増しに激しくなっており、住宅街の中心で警告なしに空爆することが増えている。ガザ南部ハンユニスでは10日、民家が空爆され、未成年者7人を含む9人が死亡した。武装勢力の拠点を狙っているとするが、死者の20人、負傷者の200人以上が子ども。一方、イスラエル側はミサイル防衛システムが稼働し、シェルターが完備されていることもあり、犠牲者は出ていない。