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国際
米大統領、ハマスを強く非難 イスラエル首相と電話協議 ケリー氏は和平に意欲
2014.7.11 09:05
[米国]
【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は10日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で協議し、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスのイスラエルに対するロケット弾攻撃を強く非難し、イスラエルに自衛の権利があることを確認した。双方に自制を求めるとともに、米国として、イスラエルとパレスチナが2012年11月の停戦合意に復帰するため取り組む考えも強調した。
北京を訪れていたケリー米国務長官も10日、記者会見で、戦闘激化を「イスラエル人、パレスチナ人にとって非常に危険だ」とした上で、イスラエルの自衛権を「完全に支持する」と表明。頓挫している同国とパレスチナの和平交渉にも意欲を示した。
ケリー氏は、10日までにネタニヤフ氏と、パレスチナ自治政府のアッバス議長と個別に電話で協議したことを明らかにした。国務省のサキ報道官によると、ケリー氏は両者に対し、緊張の高まりへの懸念と、ハマスによるロケット弾攻撃を止めさせるため米国が働きかけを強める考えを伝えた。
サキ氏によれば、ガザに隣接しイスラエルとも国交があるエジプト、ハマス指導部と交流のあるカタールの仲介を模索している。イスラエル軍が地上戦も視野に入れているとされていることについて、サキ氏は「事態の悪化や地上侵攻を防ぐことは全ての当事者の利益になる」とイスラエルに自制を求めた。
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