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国際
イスラエル、ハマス司令部など空爆 ハマスは新型長距離ロケット弾使用
2014.7.10 00:48
【カイロ=大内清】イスラエル軍は9日、前日からのパレスチナ自治区ガザ地区への軍事作戦を強化、AP通信などによると、この2日間でガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの司令部など計560カ所以上を空爆した。ハマス側もロケット弾攻撃を継続し、数発はガザの北約120キロ地点に着弾。作戦開始以降のガザの死者数は少なくとも41人に達した。
ハマス側は8~9日、イスラエル南部のほか、中部のエルサレムやテルアビブなどに向け220発以上のロケット弾を発射した。このうち約40発は対空防衛システム「アイアンドーム」で撃墜されたという。
ガザから約120キロ地点まで飛来したのは「R160」と呼ばれる新型弾で、これまで使用された中では最長射程。命中精度は低いとみられ、被害は出ていないが、ガザから100キロ圏内には人口の約6割の500万人が住むことから、政府は警戒を強めている。
同国のネタニヤフ首相は9日、軍事作戦のさらなる強化を表明。ハマスとの和解を進めるパレスチナ自治政府のアッバス議長は「パレスチナ人への虐殺だ」とイスラエルを非難した。
一方、ガザに隣接しイスラエルとも国交があるエジプト外務省は同日、双方に暴力停止を要請。ただ、現時点での具体的な停戦仲介の動きは否定している。
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