［国際］イスラエル軍、地上侵攻も　ロケット弾で多数死傷なら（2014.7.9 16:19）

　イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスの戦闘は９日も続き、さらに激化の様相を見せている。ガザからのロケット弾攻撃でイスラエルの市民に多数の死傷者が出れば、イスラエルは空爆だけでなく、ガザへの地上侵攻に踏み切る可能性もある。

　「われわれは市民の安全を第一に考える」。イスラエルのネタニヤフ首相は８日の声明で、市民を狙ったロケット弾攻撃を絶対容認しない考えを強調した。

　既に８日夕以降、ガザから人口密集地の最大商業都市テルアビブやエルサレムなどにロケット弾が飛来。対空防衛システムにより撃ち落とされるなどして被害は出ていないが、こうした攻撃を阻止するため、当面は射程の長いロケット弾に関連した施設が集中的な空爆対象となりそうだ。地元メディアによると、イスラエル政府は８日、予備役４万人を招集することを承認。地上侵攻を含めたあらゆる展開に備えてガザ周辺に戦車や兵員を増派。

　　　　　　　　（共同）