イスラエル:ガザのハマス拠点など150カ所を空爆

毎日新聞 2014年07月09日 01時26分(最終更新 07月09日 02時15分)

イスラエルの空爆で自宅が破壊され、「かわいがっていた小鳥も死んでしまった」と話す少年=パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市内で2014年7月8日、大治朋子撮影
イスラエルの空爆で自宅が破壊され、「かわいがっていた小鳥も死んでしまった」と話す少年=パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市内で2014年7月8日、大治朋子撮影

 【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)大治朋子】イスラエル軍は8日、パレスチナ自治区ガザ地区にあるイスラム原理主義組織ハマスの拠点など約150カ所を空爆したと発表した。地元メディアによると、ガザでは少なくとも少年を含む15人が死亡、約80人が負傷した。一方、ハマスは同日、ロケット弾約130発を撃ち込み、イスラエル側で1人が軽傷を負った。イスラエル政府は同日、戦闘拡大に備え、新たに最大4万人の予備役兵の招集を承認した。

 8日朝、イスラエルからガザ地区に入るため境界にある検問所に近づくと、ハマスの発射したロケット弾が「ドーン」という鈍い響きと共に相次いで検問所周辺に着弾。黒煙が上がり、記者はイスラエル治安当局者の制止を受けて付近にしばらく待機。その後検問所を経てガザに入った。

 ガザ市内の病院には多数の市民が避難や治療のために集まり、イスラエル軍の爆弾が何度も付近で爆発。そのたびに救急車が現場に向かった。イスラエル軍はハマス幹部の自宅や長距離ロケット弾の格納庫などを、航空機やガザ沿岸の艦船から集中的に攻撃している。

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