イスラエル:ガザ50カ所を空爆 対ハマス作戦
毎日新聞 2014年07月08日 19時45分(最終更新 07月08日 22時35分)
【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)大治朋子】イスラエル軍は8日朝、パレスチナ自治区ガザ地区の50カ所を空爆したと発表した。地元メディアによると、イスラム原理主義組織ハマス関係者の自宅など少なくとも4軒の民家を爆破したほか、ロケット弾の発射台など軍事関連施設28カ所を破壊した。無人機やガザ沿岸付近に停泊する艦船からの攻撃で、パレスチナ・メディアによると、子供を含むパレスチナ人17人が負傷したが、死者はいない模様だ。
イスラエル政府は7日午後に開催した緊急の安全保障閣僚会議でハマスに対する攻撃強化を決定。これを受けて軍は8日未明、作戦名を「境界防衛作戦」とする軍事作戦を開始すると明らかにした。
地元メディアによると、イスラエルは明け方に約1時間、ガザ南部ハンユニス付近を集中的に攻撃。ハマスの幹部らは7日夜ごろからイスラエルによる空爆を想定し、より安全な場所に避難しているという。また、この間、ガザからはロケット弾8発がイスラエル側に撃ち込まれたが、負傷者は出ていない。ガザからの攻撃は先月12日、ユダヤ人少年3人が誘拐され、イスラエルがヨルダン川西岸パレスチナ自治区のハマスに対する大規模摘発を開始したのに対抗する形で始まった。