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 イスラム組織ハマスとの戦闘が激しくなっているイスラエルで、リーベルマン外相が7日、ネタニヤフ首相との間に根本的な意見の違いがあるとして、首相率いる右派リクードと自身が率いる極右イスラエル我が家の統一会派を解消すると発表した。大規模空襲の是非をめぐる意見の相違が原因とみられるが、連立内閣には残るという。

 今年6月中旬以降、占領地ヨルダン川西岸で起きたイスラエル人少年3人の誘拐・殺害事件で、ハマスのメンバーを中心に600人以上のパレスチナ人が拘束され、ハマスの拠点ガザからは約190発のロケット弾がイスラエルに着弾した。これに対し、リーベルマン氏は大規模空襲を主張するが、政権は限定的な攻撃にとどめている。

 リーベルマン氏は2012年秋のガザ大規模空爆の後にも、ハマスがイスラエル中部に届くロケット弾数百発を製造したとして、新たな大規模空爆を提案。ネタニヤフ氏が難色を示していた。