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国際
少年殺害「憎悪の連鎖」 イスラエルとパレスチナ、武力の応酬に発展
2014.7.5 21:33
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【カイロ=大内清】イスラエルとパレスチナの間で「憎悪の連鎖」が続いている。イスラエル人少年3人がパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のヘブロン近郊で殺害されたのに続き、報復とみられる形でパレスチナ人少年が殺害された。これを発端にイスラエル治安部隊とパレスチナ住民の衝突が各地で相次ぎ、イスラム原理主義組織ハマスが支配するガザ地区ではイスラエル軍が空爆で、武装勢力がロケット弾攻撃で応酬する事態となっている。
パレスチナ人少年の葬儀が行われた東エルサレムでは4日、参列者らが「インティファーダ(対イスラエル抵抗運動)」を叫んでイスラエルの警官隊と衝突、双方に計70人超の負傷者が出た。
ロイター通信などによると、少年は1日夜から2日にかけてイスラエルの極右勢力に拉致され、火をつけられ殺害されたとみられる。イスラエル政府は捜査を約束、パレスチナ自治政府は暴力回避を呼びかけているが、事態沈静化の見通しは立っていない。
これに先立ち、1日に行われたイスラエル人少年3人の葬儀にはイスラエル人数万人が参列し、一部が「アラブ人に死を」などと叫ぶ場面もあった。
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