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 イスラエルの占領下にある東エルサレムで2日早朝、10代のパレスチナ人少年が連れ去られ、市内の森で遺体で発見された。6月30日にはイスラエル人少年3人がパレスチナ自治区近郊で遺体で発見されたばかり。ユダヤ人入植者とみられる3人組が連れ去ったとの情報があり、報復との見方が出ている。

 パレスチナ通信によると、現場付近に設置された防犯カメラに、3人組が家の前にいた少年を車に押し込み、逃走する映像が映っていた。遺体には暴行を受けた痕があり、エルサレム警察が捜査している。パレスチナ自治政府の報道官は2日、「イスラエルに責任がある」と非難し、厳正な対処を求めた。

 イスラエル人少年の誘拐事件以降、パレスチナ自治区周辺ではユダヤ人入植者によるパレスチナ人への攻撃が相次いでいる。パレスチナ人とイスラエルの治安部隊の衝突も起き、緊張が高まっている。(エルサレム=山尾有紀恵)