イスラエル:ガザ空爆継続を表明 少年3人殺害事件受け
毎日新聞 2014年07月02日 11時00分(最終更新 07月02日 12時04分)
【エルサレム大治朋子】イスラエル政府は1日夜、ヘブロンで誘拐されたユダヤ人少年3人が殺害された事件の対応を協議する閣議を前日に引き続き開催した。閣議前の演説でネタニヤフ首相は、イスラム原理主義組織ハマスの関係者が犯行に関わったとして、ハマスが本拠を置くパレスチナ自治区ガザ地区への空爆を継続する方針を表明した。ガザ側からの砲撃も拡大しており、緊張が高まっている。
イスラエル軍は、事件後に行方をくらました少なくとも2人のパレスチナ人が犯行に関与したと断定。少年3人の遺体が発見された30日夜から1日未明にかけ、ガザ地区にあるハマスの武器庫など34カ所を集中的に空爆。
これに対しガザからは1日深夜までに17発のロケット弾がイスラエルに撃ち込まれ、イスラエル軍は1日夜も空爆を継続している。
ネタニヤフ首相は演説で、すべての容疑者を摘発▽事件が起きたヨルダン川西岸パレスチナ自治区に住むハマスの摘発やその関連施設への攻撃を徹底▽ガザ地区のハマスやその施設への空爆を継続−−する方針を明らかにした。
イスラエル軍によると、事件発生から1日までに捜索した関係先は2200カ所。パレスチナ人計419人(うちハマス関係者279人)を逮捕した。