国連総長:「分断と不信深める狙い」 ユダヤ3少年殺害で
毎日新聞 2014年07月01日 12時04分
【ニューヨーク草野和彦】イスラエル占領下のヨルダン川西岸パレスチナ自治区で行方不明になったユダヤ人の少年3人が遺体で見つかったことを受け、国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は6月30日、「殺害を最も強い言葉で非難する」との声明を出した。
潘氏は声明で、犯行は「平和の敵」によるもので、「イスラエルとパレスチナの分断と不信を深めることを狙った」との見方を示し、「それが奏功することがあってはならない」と述べた。
イスラエルはイスラム原理主義組織ハマスの犯行と断定していることから、潘氏は、すべての当事者に対し「緊張をさらに高めるような行動」を控えることを要請。報復の応酬に発展しないように自制を呼びかけた。