［国際］不明のイスラエル人少年３人、遺体で発見　ネタニヤフ首相、ハマスへの報復を示唆（2014.7.1 08:59）

　【カイロ＝大内清】イスラエル軍は６月３０日、ヨルダン川西岸のヘブロン近郊で行方不明となっていたイスラエル人少年３人の遺体を、３人が消息を絶った現場近くの草地で発見したと発表した。パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスによる誘拐だと主張してきたネタニヤフ首相は同日、「ハマスは報いを受ける」と述べ、何らかの報復措置を取る考えを示した。

　少年３人のうち２人は１６歳で、１人は１９歳。３人は１２日、西岸のユダヤ人入植地にある宗教学校からヒッチハイクで帰宅する途中に行方不明となった。ロイター通信によると、３人は行方不明となった直後に射殺されたものとみられる。

　ネタニヤフ政権はハマスによる誘拐と断定し、西岸各地で軍を動員しての大規模な捜索を実施し、ハマス関係者約４００人を拘束していた。ハマスは、今回の少年３人の拉致については犯行を認めていない。

　遺体発見を受け、ネタニヤフ氏は３０日、治安関係の緊急閣議を開き、ハマスへの対応策などを協議した。