ベネッセホールディングスは12日、ジャストシステムが5月に名簿業者から購入したデータを削除すると公表したことに対し、漏洩した情報の流通ルートの解明が困難になるため現時点では中止するよう求める声明を発表した。警察などの捜査に協力するよう求めた。
ジャストシステムは5月に名簿業者の文献社(東京都福生市)から約257万件のデータを購入した。ジャストシステムはベネッセから漏洩した情報であると認識して使った事実はないが、出どころが明確ではないデータを購入したため道義的な責任があるとし、削除を決めていた。データの使用は既に中止している。
ベネッセは約760万件の顧客情報が漏洩した。同社によると現時点ではこれ以上の漏洩は確認されていないという。同社への相談窓口の問い合わせ人数は11日までの3日間でのべ4万8千人に達した。
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