那田尚史の部屋ver.2

「ロータス人づくり企画」コーディネーター。元早大講師、微笑禅の会代表、探偵業のいと可笑しきオールジャンルのコラム。
 

微笑禅の会ネット会報平成26年7月号

2014年07月13日 01時18分27秒 | 微笑禅の会ネット会報

このところ市民運動関係の紹介が続き、また気圧や気温の変化でいつものハードワークを続けて体調を壊していました。やっと早寝早起きの習慣がついたのですが、今夜はパソコンの不具合が連続してこんな時間になってしまいました。

市民運動関係のメルマガが次々と来ていますが、差し当たってのデモのお知らせなどはないので、今日は微笑禅の会についてやっと書けます。もう夜中の1時半なので簡単に済ませます。

前回の会報に以下の文章を引用しました。

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死を間近に控えた人々が口にした後悔の中で多かったものトップ5は以下のようになるそうです。

1. 「自分自身に忠実に生きれば良かった」
「他人に望まれるように」ではなく、「自分らしく生きれば良かった」という後悔。Ware さんによると、これがもっとも多いそうです。人生の終わりに、達成できなかった夢がたくさんあったことに患者たちは気づくのだそう。ああしておけばよかった、という気持ちを抱えたまま世を去らなければならないことに、人は強く無念を感じるようです。

2. 「あんなに一生懸命働かなくても良かった」
男性の多くがこの後悔をするとのこと。仕事に時間を費やしすぎず、もっと家族と一緒に過ごせば良かった、と感じるのだそうです。

3. 「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった」
世間でうまくやっていくために感情を殺していた結果、可もなく不可もない存在で終わってしまった、という無念が最後に訪れるようです。

4. 「友人関係を続けていれば良かった」
人生最後の数週間に、人は友人の本当のありがたさに気がつくのだそうです。そして、連絡が途絶えてしまったかつての友達に想いを馳せるのだとか。もっと友達との関係を大切にしておくべきだった、という後悔を覚えるようです。

5. 「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」
「幸福は自分で選ぶもの」だと気づいていない人がとても多い、と Ware さんは指摘します。旧習やパターンに絡めとられた人生を「快適」と思ってしまったこと。変化を無意識に恐れ「選択」を避けていた人生に気づき、悔いを抱えたまま世を去っていく人が多いようです。

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これはもう手遅れの時点での本音の後悔ですから実行すべきことですね。簡単に分類すれば、「自分に正直に生きて、自分を幸せにすればいい」ということです。といっても、本音を言えば必ず敵対者が現れ妨害されるのが世の定めですから、5つの戒めは相互に矛盾しています。本音を言わず、じっと我慢して笑顔で生きる人間(つまり処世術に長けた人間)のほうが必ず出世します。「人間は人間にとって狼である」といわれる由縁ですね。

ところで、微笑禅の会の名誉会員でもある山崎幹夫氏とは、阿佐ヶ谷ロフトに出演以後、お互いの勘違いもあり、売り言葉に買い言葉で、当時使っていた掲示板の上で「私とは関係ない。縁を切る」と宣言しました。しかし、先ず魁より始めよ、に従い、その言葉は撤回して山崎氏に謝罪します。

彼は長年の親友であり、喧嘩してもすぐに謝罪して仲直りをしました。今回は私の映像関係の研究や批評を纏める動きがあり、著作権の関係で彼を含めて数人の映像作家に名前や写真を引用する許可を得る必要があって、次々と電話しました。中には私を褒めちぎりながら突然「お前さんは右翼と付き合っているから俺の役に立たないので距離をとる」と宣言し、長い間絶交していた人物がいました。電話をすると相変わらず中傷と悪口のネタだけかき集めて罵倒されました。その人物の値打ちは「まさか」のときに分かるものですね。しかし、山崎氏の場合は、怒りながらも同時に心配して幾つか的確な助言をくれました。心より有り難いと思っています。

私の欠点は短気なことですが、長所はそれを自覚していることです。彼のような直言居士は必要であり、また私は彼の人柄と同時に作品を高く評価しています。改めて前言を取り消します。

なお、私を主人公に映画を撮りたいと言って接近してきた金子遊氏は、自主的に微笑禅の会の会員に入りましたが、その行動が会則に違反しますので、除名処分にしています。取り消すつもりは全くありません。彼が山崎氏と連絡したいというのでメルアドを教えたところ、山崎氏は直感的に嫌な感じがして何かの申し込みを拒否したそうです。

今の実験映像の世界は、この金子氏が作品制作と共に出版や文筆活動を旺盛にこなしてオルガナイザー的な立場にいます。私はこういう人物が仕切っている実験映像の世界のモロさについて考えました。結局、どの分野でも表現者は「評価される」ことで地位を得ます。そこで「受ければいい」とのみ考えるのか(戦前の小型映画ではそういうのを「当て込み映画」と呼ばれ軽蔑されました)、人間として守るべきモラルを優先するのかで分かれてきます。実験映像はそのモラルの面での指導者がいなかったと私は考えています。バブル崩壊以降、新自由主義経済の中では特にそういう自己宣伝に長けた人物が非常に多くなり、同時に作品の質も低下していきました。歴史を振り返っても前衛芸術は興隆するための条件として、好景気と革命思想が必須です。現在は共にありません。ポストモダニズムははぐらかしと権威主義で終わった、と私は思っています。

私は元々目立つのが嫌いな一面があり、自分は裏方に回って他人を立てるほうが好きです。これは私の父親も母方の祖父も助役だったので遺伝(あるいは因縁)でしょう。が、映画文献史家の牧野守先生から「自分が矢面に立つほうがいい」、と言われました(一時期、微笑禅の会の代表を鈴木正道氏に譲ったのも私の失敗でした)。なんと言えばいいのか、名刺の肩書きを一つにするのが気味が悪い、といった感覚があって、人に任せたら自分は別の分野を立ち上げたくなります。しかし牧野先生の忠告に従い、微笑禅の会については今後他人に代表を任せることなく、仕切り直して会の発展に努めていきます。

なお、山崎幹夫氏も協力してくれた「ロータス文化学院」の構想について。これは私が創価学会批判を続けていたために、スタッフに創価被害者(その一人が金子氏を連れてきたわけです)が複数入り、それと同時に中田聡などという情報屋も接近して、空中分解し、頓挫しました。そのドタバタ喜劇を金子氏は狙って撮影を始めたのだから最後まで撮れば面白い映画が出来たのに、なぜか途中で撮影を打ち切りました。そこで、私は起案者に留まり、創価学会と無関係の、色のついてない人物が実行委員会を作ってくれるのを待っています。先生たちからも呼びかけて欲しいと、牧野守、松本俊夫両先生に伝えています。

面白いことに、昨年3人から家庭教師の依頼があり、3人ともドタキャンや連絡が取れなくなりました。その一組は親子が来られて3時間半も話し合い、意気投合したのですが、連絡が途絶えました。ロータス文化学院も2名の受講希望者が現れ、内一人は山崎氏とも一緒に飲んでムード歌謡のカラオケ合戦などしたのに、連絡が途切れています。これに類したことは日常茶飯事になっています。大体想像はつきますね。

ともかく山崎幹夫氏には正式に謝罪します。御互い酒を少し控えて太く長く生きましょう。そういえば映像作家でパフォーマー兼イベント酒場の経営者・佐々木健氏は同い年ですが、苦労人だけあっていつもいい助言をしてくれます。残念なのは彼も体が弱いこと。私もリハビリに努力して、また飲みに行くから体質改善して頑張って欲しいものです。

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最後に微笑禅の会の代表として、一言面白い話をします。

あるメルマガを読んでいたら、鬱病を治す機械が発明されたそうです。ヘッドギアのような装具を頭につけて、ローアルファー波と覚醒シータ波に近い脳波を作り出すとのこと。この波長は以前書いたように、見性者が瞑想しているときに出るもので、私は密息が出来るので一呼吸でその状態になります。このメルマガを読んで興味を抱いていたら、数日後に知り合いから電話がかかり「その機械を売る営業をしているので協力して欲しい」と頼まれました。もちろん断りました。

『老子』に「無用の用」という概念があります。道路は広く、歩くときに着地する面積は狭い、といって、要らない部分を削ってしまうと人間は歩くこともできなくなります。無駄な行為こそ大事なのです。ああでもない、こうでもないと自分が工夫している途中で、迷子になったり遠回りしている中で得るものの尊さをこの機械では知ることが出来ません。

とは言え、鬱病で自殺したい、という状態の人に毎日40分坐禅を組んで悟りなさい、と説教するわけには行きませんから、そういう人には向いているかもしれませんね。確かにその知人は以前は上滑りな喋り方をしていましたが、妙に落ち着いていました。サンプルの機械を時々使っているとのことです。それにしても手軽な時代になったものです。

あっという間に夜中の3時を越えました。以上で今日のブログを終えます。

ジャンル:
コラム
キーワード
ムード歌謡 ヘッドギア アルファー波 実行委員会 ドタバタ喜劇 バブル崩壊 新自由主義 ポストモダニズム ハードワーク
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