イスラエル:各地で衝突、市民に犠牲 ユダヤ3少年不明で
毎日新聞 2014年06月25日 21時16分(最終更新 06月25日 21時40分)
一方、パレスチナ人の建築業、アクラム・カワスミさん(50)はイスラエル軍の「手荒な捜査」に怒りをあらわにした。15日午後9時過ぎ、イスラエル兵数百人が自宅を包囲し、長男(28)を「理由も告げずに」逮捕。突入時に玄関に仕掛けられた爆弾で、8歳の次男は重傷を負ったという。「私も息子もハマスとは関係がない。次男は血だらけのまま1時間半も放置された」。次男はその後イスラエルの病院に搬送され、腹部を12針も縫い、入院中という。
22日午前、西岸ラマラの中心部では、市民数百人がパレスチナの警官隊を相手に「(イスラエルの)協力者は去れ」とシュプレヒコールを上げた。同日未明、イスラエル軍はパレスチナ警察が見守るなか、一帯を捜索。これに怒った若者らがパレスチナ警察の交番を襲撃すると、イスラエル軍に1人が射殺された。大学生のマジト・アタミミさん(23)は「パレスチナ警察が市民を守れないことに悲しみといら立ちを覚える」と話した。