イスラエル:ユダヤ人少年ら3人不明 大規模な捜索開始

毎日新聞 2014年06月14日 10時55分

 【エルサレム大治朋子】イスラエル軍は13日、米国人1人を含む10代のユダヤ人少年3人が行方不明だとして、ヨルダン川西岸パレスチナ自治区へブロンなどで大規模な捜索を開始した。イラク北部を制圧したイスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」と関係のある組織による犯行との情報もあり、米政府も情報収集を急いでいる。

 地元メディアによると、3人はイスラエル占領下のユダヤ人入植(住宅)地の住人。12日夜、へブロン付近で消息を絶った。厳格なイスラム原理主義者サラフィストのグループが13日、3人の拉致を認める声明文をへブロンに張り出した。グループはISILの関連組織との情報がある。

 パレスチナでは、イスラエルに拘束されたパレスチナ人服役囚釈放のため、イスラエル軍兵士らを誘拐する事件がこれまでにも起きている。2011年には誘拐された兵士1人の釈放と引き換えに、イスラエル政府が1000人以上のパレスチナ人服役囚を釈放した。

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