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中国の女性人口減少で深刻化するベトナム女性の人身売買問題

中国で実施される「一人っ子政策」によって国内の女性人口が減少しています。これに伴い、結婚できない中国人男性が増加しており、貧困であえぐベトナム人女性を人身売買によって花嫁として迎え入れる事例が目立っており、深刻な問題となりつつあります。

更新日: 2014年07月11日

ppp_comさん

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■問題視される中国人によるベトナム人女性の人身売買

ベトナム公安省によれば、2004年から2009年の間、人身売買の被害者となったのはおよそ3000人で、それらの多くは15歳以下の少女

中国人に売られる女性の金額は5,000ドル(日本円で約50万円)で、結婚相手としてだけでなく、娼婦としても売られている

■人身売買がビジネスとなっている

中国では伝統的に農村部などで売買婚の風習があるが、近年は犯罪組織による人身売買の“ビジネス化”と広域化が顕著になっている

外国から誘拐され、中国へ連れて来られる女性も多く、報告によれば11年にミャンマーで誘拐された被害者の約7割が中国へ連れ去られたという

■背景には中国とベトナム、両国が抱える根深い問題があった

中国は深刻な女性人口の減少に直面している

中国は「一人っ子政策」や男児偏重の風潮のせいで、女性より男性の数が圧倒的に多い

子供を授かった両親はまず、こぞって超音波検査を受け、性別を知りたがり、女の子だと分かると中絶する

理由は、将来、結婚相手の元へと離れて行くだけでなく、家系の血が途絶えてしまうという危惧があるから

結果、何百万人もの男性が中国人の花嫁を見つけることができず、これが周辺国からの人身売買を横行させる大きな要因となっている

2020年には結婚適齢期の男性数百万人が結婚できない恐れがある

ベトナムでは未だ救われない貧困問題

家族、親類や友人、交際相手の男性などに騙され、花嫁として中国人男性に売られた

売られてゆく子供の中には、喜んで中国に行ってしまう子供もいます。これは、教育機会が十分に得られなかった事で、その重大さや危険性の知識が欠如していることも原因とされています。

教育もなく人身売買のリスクを知らず、結婚や仕事につられて、あるいは不幸な家庭から抜け出すために外国へ向かう

純朴で無知な少女たちは、貧しい親を助けたい、過酷な農作業から逃れたいといった理由から、安易に信用してついていってしまう

■解決策は未だ明確でない

Photo by Comstock / Stockbyte

様々な規制は存在していますが、それらが有効な抑止力を発揮していないのが現状。取締りの強化やブローカーの排除、各国の政治的問題など解決すべき課題は山積みです。

家族や友人が少女たちをだましている例が多い状況下では、危険性について少女たちに警告するのは難しい

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