2007年03月22日

投資の王道―株式市場のテクニカル分析

なかなかの分厚さですが、全部を読破する必要はありません。
テクニカル指標ごとに重要度を評価してますが、筆者の主観であって気にすることありません。
またオシレーター系指標を軽視する傾向も見られます。使い方を工夫すればちゃんと順張りに使えますし、私自身はそうやって使ってます。

システムトレード初心者はこの手の本をちゃんと読んだ方がいいと思います。
まぁ大体は何から手を着けていいかわからないと思いますしね。
私は今でも時々読み返してます。
自分と意見が異なっている人の本は軌道修正のためにも必要なだと思いますよ。→ランキング


投資の王道―株式市場のテクニカル分析
新井 邦宏
日経BP社 (2003/03)
売り上げランキング: 7079
おすすめ度の平均: 4.0
5 日本発のお勧めできるテクニカル書
4 テクニカル分析の教科書、新井流の相場哲学
4 高値・安値の基本がわかる
はじめに
第1章 テクニカル分析の考え方
テクニカル分析の原理原則
1.「高値」と「安値」
2.ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析
 すべての相場変動要因は価格に反映される
3.テクニカル分析の概念
 テクニカル分析はトレンド分析である
 常に相場の背景には人間の心理がある
4.テクニカル分析に求めること
 予測ではなく、観測し、認識する
5.テクニカル売買とシステム運用
 テクニカル指標の使い方は投資家次第
6.テクニカル指標は投資家行動の表れ
 間違っているのは常に投資家である
トレンドの考え方
7.トレンドの定義とダウ理論
 トレンドの定義=ダウ理論
 レジスタンスとサポートの逆転
 高値の確認
 安値の確認
 三尊構成
8.トレンドの強さ
 チャートのタテヨコ比率に要注意
 上昇相場の加速と下落相場の収束
9.トレンド・ライン
 トレンド・ラインは相場を支配する基準
 上昇トレンド・ラインと下落トレンド・ライン
 トレンド・ラインのブレイク
 相場の加速とトレンド・ライン
 チャネル・ライン
 さまざまなパターンと対処法
 最後の売り場と買い場
 「騙し」への対応
10.エリオット波動
 フィボナッチ数列
11.相場の考え方−まとめ
 相場は「暗黙の了解事項」に従って動く
第2章 使える指標と使えない指標
テクニカル指標をどう選ぶべきか
 テクニカル指標はカーナビのようなもの
 時代遅れのカーナビは使えない
 道具の選び方、使い方はあなた次第
 σバンドと一目均衡表があれば十分
【主要なテクニカル指標の解説と評価】
 ローソク足
 陰陽足
 3日平均線
 株価移動平均線
 株価移動平均乖離率
 移動平均2線乖離率
 MACD
 出来高
 出来高移動平均線
 売買代金移動平均線
 信用取引残高
 価格帯レシオ
 OBV
 ボリューム・レシオ
 ボリンジャー・バンド、σバンド
 一目均衡表
 HLバンド
 パラボリック・タイム・プライス
 ピボット
 DMI、ADX
 線形回帰トレンド
 ベクトル
 ポイント・アンド・フィギュア
 時系列新値足
 時系列カギ足
 RCI
 SRV−K・D
 ストキャスティクス
 RSI
 モメンタム、モメンタム%
 サイコロジカル・ライン
 %Rオシレーター
 コポック
 篠原レシオ
 騰落レシオ
 レシオケーター
第3章 新井邦宏の相場哲学
投資の目的とテクニカル分析
 テクニカル指標は使い方次第
 投資の目的は「人生を豊かにすること」
1.合理的な投資行動とはなにか
 資産の運用先はマーケットが決めること
2.テクニカル分析の役割
 上昇か下落かを判断するのがテクニカル指標
 将来の相場は予測できない
3.トレンドの認識
 相場を当てるのではなくトレンドに乗ることが重要
4.投資家として「できること」と「できないこと」
 機関投資家も個人投資家も条件は同じ
 逆張り投資家が陥りがちなナンピンの罠
 投資家にできることは損失を抑えることだけ
5.テクニカル分析における心構え
 テクニカル分析は退屈でつまらないもの
 相場参加者の意思を知ることが大事
 ファンダメンタルズ分析の落とし穴
6.「定義」の重要性
 相場には「暗黙の定義」がある
7.自分で判断し、行動すること
 相場はポジションとの兼ね合いで論じるもの
 「プロに預けて元本が半分」では到底納得できない
 投資は自分の力でやるのが当たり前
8.自分の投資スタイルの確立
 過去のデータは当てにならない
 自分で取引しないと理解できないこと
 自分のやり方は自分でしか確立できない
9.年齢に見合った投資スタンス
 老齢富裕層はリスクをとるべきではない
 若年層は目標に向かってガムシャラに稼ぐべし
 最後はポジションを持つ「気迫」が重要
トレンドの見方・考え方
 相場の基本はトレンドの確認
1.トレンドに乗れば利益、トレンドに反すれば損失
2.ルールを遵守すること
 相場は常識を超える動きを見える
 自分の資産を安全圏に置くことが重要
3.トレンドの認識とロス・カット
 一度の取引で大負けしてはいけない
4.株価の動きとファンダメンタルズ
 ファンダメンタルズ分析ではリスク管理ができない
5.株価は全てを折り込んでいる
 「すごい上方」はみんな知っている
6.結局、誰も何もわからない
 すべての投資家の意思を確認するのは不可能
 ローソク足が言わんとしていることを理解する
 買う人が多いから上がり、売る人が多いから下がる
7.わからないから「定義」が生まれる
 「定義」が投資家の行動を制約する
8.「定義」に従うためにローソク足を使う
 ローソク足がわからなければ相場がわからない
 売り手と買い手の均衡点を見極める
9.高値と安値の確認
 上昇相場では下値、下落相場では上値を押さえる
 考えるべき基準は毎日変わる
10.トレンドの定義−ダウ理論
 上昇へ転換するにはテストを受ける
 信用取引のカラ売りが相場を押し上げる
 大相場のあとの「最後の逃げ場」
 相場参加者の評価損が上昇を妨げる
 下落相場でのナンピン買いは愚の骨頂
安全なポジションのとり方
1.私の相場観の変遷
 経験で相場を判断するのは危険
 目先の動きだけでは大きな流れはわからない
 当てようとすると外れてしまう
 高度な計算をしてもパフォーマンスは上がらない
 相場に常に参加していては利益は上がらない
 60歳になって相場を張るつもりはない
2.絶対的なテクニカル・ポイント
 テクニカル・ポイントの確認
 主要な安値を割り込む意味
 高値で買った投資家の評価損を考える
3.注文形態の誤謬−逆指し値の必要性
 「安く買い」「高く売る」指値はおかしい
 損失を抑えるには「逆指値」が絶対必要
4.逆指し値のメリット−損失を限定し、利益を追求する
 相場がうまい人は損切りが巧い人
 相場が上昇し続ける限り利益を追求する
5.逆指し値注文とテクニカル指標
 オシレーター系の指標は必要ない
6.売買の基本と逆指値の使い方
 ストップ・オーダーの使い方
 トレンド・フォロー型の売買は下落のほうがとりやすい
 ワイルダーの定義による逆指値の入れ方
7.ローソク足/トレンド・ライン/高値と安値
 週足でわからない動きは月足で見る
 トレンドの転換と加速の確認
 見た瞬間に感じるためには訓練が不可欠
第4章 相場実戦の中での考え方
1.相場の中でのテクニカル指標
 大負けを経験して相場に対する考えが変わった
 どの指標を使ってもトレンドの方向・強さが重要
 皆が見ているテクニカル指標とは?
2.実践的なトレンドの確認
 トレンドの変化を確認してからポジションを持つ
 2単元買っておいて戻せば1単元売る
 株価が高値にあるということの意味
 カラ売りの買い戻しを忘れてはいけない
 株価が安値にあるということの意味
 下落局面では「おもり」を意識する
 急落からV字回復の幸運
 「買い戻し」には2種類ある
 「信用売り残」が上昇エネルギーに
 戻りの確認と高値・安値
 下落から半分戻せれば買いが強い
3.移動平均線の利用方法
 前の車が止まったらブレーキを踏む
 ローソク足とその他のテクニカル指標
 「皆が見ている」ということの重要性
 平均値を直近データと比べる意味
 相場参加者の力関係を見る
 月足・週足・日足・ザラ場足
 月足→週足→日足の順で考える
 月足・週足・日足の変数
 最適の組み合わせを探る「マッピング」
 「上なら買い」「下なら売り」と決めておく
 月足で長期トレンドの変化を捉える
 短期線と長期線で節目を考える
 方向感が定まるまでは売買を手控える
4.移動平均からσバンドへ
 「σバンド」は相場参加者の分布を示す
 月足から週足へ
 週足から日足へ
5.誰もが見ている「一目均衡表」
 パソコン/インターネットとともに普及
 順バリに便利なテクニカル指標
なぜ一目均衡表を使うのか
 儲からない相場で利益を上げる考え方
 相場を「時間」の概念で捉える重要性
一目均衡表の構成要素と見方
「転換線」と「基準線」の関係
 「基準線」は「移動平均線」とは違う
 基準線が「押し目」と「戻り」の限界
 相場の判断は「転換線」と「基準線」のバランス
 「騙し」への対応
 わからない相場は手を出さない
 売り相場に妙味あり=下落相場では買いは見送る
 大相場のあとの下落相場には近づかない
 あくまでも相場の基本に従うこと
「雲」の見方・考え方
 「雲」で「やる気」を確認する
 「雲」に関係ないときは考えない
 「やる気」の強さを見る
 下落か、持ちこたえるか
 上昇相場と下落相場の違い
 雲のクロスはバランスの変化
 「雲」に関して感じること
「最も重要な遅行線」
 売り相場での遅行線のパターン
 売りから買いに変化するパターン
 明確な買いになるパターン
 相場が崩れるとき
 「崩れてからでは手遅れ」を肝に銘じるために
 「遅行線」をどう使うべきか
6.テクニカルとファンダメンタルズの融合
ファンド・マネージャー時代につかんだ教訓
 @情報は常に遅い
 A相場はどうなるかわからない
 Bファンダメンタルではリスク管理ができない
 C自分が扱わない商品の動きが重要
 D相場の予測は意味がない
 E相場を当てないで相場に乗る
 F相場を考えない
 G損をしている人の行動が重要
 H人は人、自分は自分
 Iわからないものには手を出さない
全体地合の判断
 「株券が担保になる」ことの意味
 マーケットに流れ込む資金量を考える
 裁定取引の動向が相場を動かしている
 どの市場で全体地合を判断するか?
 「σバンド」で全体地合を判断する場合
 上昇局面における「σバンド」
 下落局面における「σバンド」
 「一目均衡表」で全体地合を判断する場合
 相場の強弱によってメリハリをつける
 ETFの活用も考えてみる
デリバティブ取引に対する考え方
 現物株に限定するのは武器を制限するようなもの
 現物株とレバレッジ商品は考え方が違う
 信用取引の特徴は「レバレッジ」と「カラ売り」
 10倍のレバレッジをきかせられる「日経平均先物」
 紙くずになることも多い「オプション」
 「金先物」は1000万円で1億6600万円の取引が可能
 勝負をかけてリスクをとりにいくとき
 ハイリスク商品は全体資金の10%以内に抑える
 「本筋」と「ゲリラ戦法」
ファンダメンタルズ分析による銘柄選択
 「買ってもよい銘柄」と「売ってもよい銘柄」を決めておく
 銘柄選びの基準はPER
 企業業績はチャートブックで確認
業績から株価を考える
 割安・割高の判断に使えるのは「PER=20倍」
 過去の値動きとの比較
 利益と株価のミスマッチ
 「どの程度織り込んでいるか」の確認が重要
 業績の良い銘柄を集めておく
選んだ銘柄をいつ売買すべきか?
 売買のタイミングはテクニカル分析で判断
 最後は「自分のルールに従うこと」
7.まとめ
 テクニカル分析は自分の資産を「管理する」ための道具
 決して相場に逆らってはいけない

投資の王道―株式市場のテクニカル分析
新井 邦宏
日経BP社 (2003/03)
売り上げランキング: 7079
おすすめ度の平均: 4.0
5 日本発のお勧めできるテクニカル書
4 テクニカル分析の教科書、新井流の相場哲学
4 高値・安値の基本がわかる

posted by 飯影 at 13:42 | Comment(0) | テクニカル関連
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