- [PR]
経済
【経済記者の裏耳早耳】内部昇格は過去の話「プロ経営者」登用の流れ加速
2014.7.12 07:00
(1/2ページ)
2カ月前のこのコーナーで取り上げたローソンの新浪剛史会長が、サントリーホールディングスの次期社長にスカウトされた。ローソンの経営を後継者に委ねた後、財界活動か、経営のプロか、どちらの道を選ぶか注目されていたが、世界的な経営者として、さらなる飛躍を目指すことになった。新浪氏のこの決断が、日本企業にプロ経営者を広めるトリガー(引き金)になるのではないかとの見方が強まっている。
「後継者を探すとき、日本企業は社外の人材に目をやることはなかった。欧米では社内も見るが、社外も見て、最適な人を選ぶ。日本にもやっとそんな時代が来たのかな」
経営の第一線からの引退を表明したオリックスの宮内義彦シニア・チェアマンは、外部からの社長の起用をこう歓迎する。
生え抜きの社員を育成し、現場での仕事を通じて経営を学ばせ、社長に起用する。そんな日本企業のシステムを壊したのは、経済のグローバル化だ。
例えば、海外展開を強化する狙いで、武田薬品工業は、英グラクソ・スミスクライン幹部のクリストフ・ウェバー氏を社長に起用した。海外市場での戦略を立案し、現場を指揮できる人材は、社内にも国内にもそう多くないからだ。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]