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【関西の議論】「ギャル」とは何歳までか?天神祭「ギャルみこし」 上限変遷にみる“年齢考”…60代からの応募も、一時は上限撤廃
大阪の夏の風物詩、大阪天満宮(大阪市北区)の天神祭を盛り上げる「ギャルみこし」。今年も23日に予定され、34回目を迎える。その歴史をひもとくと、応募できる年齢制限の上限は時代とともに変遷してきた。当初は25歳から始まり、次いで28歳に拡大。一時は制限が全面撤廃されたが、60代の女性も応募する事態となり、さすがの関係者も「もはや“ギャル”ではない…」と困惑。結局は、現在の30歳に落ち着いたという。天神祭にみる「ギャル」の年齢とは-。
(北村博子)
■商店街の集客に
ギャルみこしは、天神祭の行事と間違われることも多いが、商店街の集客イベントとして昭和56年、大阪天満宮の地元・天神橋筋商店街の北半分にあたる4~6丁目の「天神橋筋商店会」が始めた。
関係者によると、当時の5丁目のイベント担当役員が東京・浅草神社の例大祭「三社(さんじゃ)祭」の女性みこしを参考に提案したという。
「女がみこしを担ぐなんて」という保守的な意見も根強かったが、「商店街の目玉になりそうだ」として実施が決まった。
女性約20人で担ぐみこしは、重さが約200キロもある。
担い手の「ギャル」は最初、年齢制限を高校生から25歳までとして募集。まだ女性みこしが珍しかった時代で、地域住民を中心に力自慢が約500人も集まった。予想を大きく上回る反響の良さに、みこし1基の予定を、2基に変更したという。
第3回(58年)からは「ミス天神橋」などを選ぶコンテストも同時に開催。テレビなどで話題となった効果もあり、容姿に自信のある女性たちも全国からみこしに応募。盛況は続いて、第15回(平成7年)くらいまでは毎回、応募数が千人ほどに達し、書類審査も深夜まで及んだ。
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