2014-07-12

俺のバイト遍歴 第2章

(http://anond.hatelabo.jp/20140712205205 の続き)

第2章 リア充に囲まれて落ちて死ぬ ~某レストラン編~
バイト別のところへ替えてくれます?同じ部署からできますよね?」

球場バイトを辞めた俺は、同じ球場経営しているレストランホールとしてバイトすることになった。

要は、注文を取ったり、配膳したり、食べ終わった食器を片付けたり、洗い物したり。

カクテルも作ったりビールも注いだり、デザートも作ったりする。

その時の俺は、球場バイト担当部門

バイト別のところへ替えてくれます?同じ部署からできますよね?」というわけのわからないことを言っていた。

多分、同じ学校サークルを移り変えるみたいなもんだと思ってたのだろう。

これがもしも会社員であればぶん殴られる。俺でも殴る。

いくら世間知らずの大学1年生とはいえ、今思い出して死にたくなった。

だがしかし、なぜかその要求が通り、

その変更先として希望していたレストラン店長面接し、

「ぜひうちに来てくれ」とのことで第二のバイト人生スタートした。

そのレストランは料金が総じて高く、それで質もいい。

更に、ある時間になるとスタッフ総出で踊り出したりする。

割とエンターテイメント性の高いレストランであった。

デートスポットにも最適だろう。

社会人になった後、自分彼女を連れて行ってただろう。

首になってなければ。

リア充世界コミュ障が入ると孤立する

意気揚々と第二のバイト人生を始めた俺。

今回は大成功だ。女の子もいっぱいいる。そして全員かわいい

巨乳女の子もいる。最高だ。

童貞の俺は終始ドキドキして良から妄想もしていた。

この環(わ)の中に上手く入り込んでいき、リア充の仲間入りをし、

ウェイウェイしながら皆で休みバーベキューいっちゃったり、

その帰りになんか気になる女の子と一緒にいちゃって、セックスかいうのをしちゃうんだ、

かいうことを本気で考えていた。

入った俺はそれが無理であることを1週間で悟った。

全員リア充なのであるリア充の中に入り込むのは無理だった。

結論としては結局円環の理に導かれた。

飲み会に言った時

バイト増田くん何か趣味とかあるの?」

俺「ぼ、僕アニメとかゲーム好きなんですよ。オタクなんです」

バイト「えー俺もアニメオタクだよ!ワンピースとか好きだわー」

俺「そうなんですか。らき☆すたとかARIAとかハルヒとか絶望先生とか狼と香辛料とか……」

バイト「いやー俺どれも知らないなー」

俺(あっもうだめだ)

会話がアニメゲーム以外引き出しが無い上、

タバコが苦手でバイトの休憩室がタバコの煙で充満してたので休憩中は1人で外に避難してた俺は即座に孤立した。

ちなみに同じバイト先で気になる女性がいたが、話しかけて2、3週間後には公然と嫌いだと言われるようになった。

あと、他の女性スタッフ(目元がタイプ)に気持ち悪いと言われるようになったが

ドMなので言われると内心喜んでしまっていた。もちろん余計孤立した。

大事

自分バイトしていたレストランは、複数階層があった。

1人〜4人ぐらいまで座れるような、広々とした店内に並んだ座席と、

さらにひな壇状に3段階層に並んだテーブル席があった。

そんな絶望の第二のバイト生活を初めて1ヶ月が経過。

ある初夏のお昼。オーダーでカルボナーラが来ていた。

キッチンから出てきたカルボナーラ

座席場所はひな壇席の3段目、つまり最上階であった。

意気揚々とカルボナーラを運ぶ増田18歳。

そして3段目でつまずく増田

転ぶ。

カルボナーラお盆から飛ぶ。飛んで行くカルボナーラ

行き着き先は……2段目。

2段目で週末のデートに花を咲かせてパスタランチを食べるカップル

そのテーブルの上に……ッッバアーーーーーーーンッッッッッ!!!!!!

落ちてくるカルボナーラ

飛び散るソース

潰れるパスタランチ

炸裂するパスタ皿。

呆然とするカップル

「お怪我はございませんか!?」異変を察知してひたすら平謝りする店長

手が震える俺。

結局、被害を受けた客には幸いにも怪我も無く、温厚だった。

お店負担クリーニング代を出してその場は終わった。

店長

「次は気をつけてね。同じような過ちは繰り返しちゃダメだよ。不安定な場所から」と軽く忠告する程度だった。すごい人だ…。

……ちなみに同じような大事故を1週間後にまたやった。

2回目。

ショータイム的な時間の時、スタッフステージに上がって踊る。

俺踏み外す。

踏み外して天井のケーブルとか飾りを引っこ抜いたり切ったりする。

体ごと宴会中のテーブル席にダイブする。

飛び散るカルボナーラ

潰れるハンバーグ

飛んで行くビールジョッキ。

「お怪我はありませんか!?」異変を察知してイベント中にもかかわらずひたすら平謝りする店長

手が震える俺。

結局、被害を受けた客には幸いにも怪我も無く、温厚だった。

お店負担クリーニング代を出してその場は終わった。

店長

不安定な場所では気をつけろって言ったろ。次同じようなことがあったら首にするよ。気をつけてね」と穏やかに言っていた。

鉄の心臓だ。すごい人だ。

でも

「今まで俺はこの仕事を長年続けてきたが、お前ほど使えない奴は見たこと無い」とは言われた。俺も同感です。

あとサークルバーベキューで飲んで

「まあ出勤するまでには酔いもさめるっしょ!」と泥酔して出勤してめちゃくちゃ怒られたこともあった。休めばよかった。

増田くん、夏休み解雇

その後、辞めようかな〜でも時給1000円だしな〜とか思いながらなんとなくバイトを続けていた。

お酒は一切飲まないのでカクテルの種類なんざわからない、カシスオレンジカシスウーロンが似た種類のものである事すらわからなかった。

デザートを作っても形が崩れていてお客さんに文句を言われる。

人間関係も相変わらず孤立はしていたし、気持ち悪いと言っていたあの人も俺を無視するようになった。

挙句、出勤すると

「あれ、増田くんまだ居たの?」と言われるまでにはなった。成長したなあ。

そんな俺もついに解雇される時が来た。

ある日、閉店間際の店舗

最後の注文がハンバーガーで、キッチン最後のオーダーを終えると片付けに入り、

手が開いていた俺はハンバーガーを持ってお客さんのところへ向かった。

お客さんの目の前に来た瞬間……俺はまたもつまづいた。今度は自分の足で。

自分の足にひっかかって転んだのである

飛んで行くハンバーガー

散乱するポテト

お客さんにべったりくっついたビーフパティ。

落ちるお皿。

「お怪我はありませんか!?」異変を察知してひたすら平謝りする店長

手が震え狼狽する俺。

「うわあああああああもうじわけありまぜんうああああああ」

俺は何を思ったのか落ちたハンバーガーを拾って修復して戻そうとする。

もちろん素手なので熱い。ポテトもビーフパティだって熱い。できたてだ。

「うああああああああもうじわけありませんうあああああ」

「あつッ」

掴んだビーフパティを熱くて手を離し、更にそのビーフパティは再度お客さんのワイシャツへ付いた。

異変を聞いたキッチンはキレて、再度途中までしていた片付けを元に戻し、キッチンに火が入る。

大急ぎでハンバーガーが作られる。

店長が平謝りする間、俺は社員に呼び出され

「もう、お前は今日今度からノートを用意して、今度からその日怒られたことを全てメモしろ。それを毎日俺に見せろ」

まるで小学生みたいだな、と思った。

翌日電話があり、解雇となった。

ちなみにノート云々を言っていた社員は、トラブル時にお客さんを放置していたとして減給処分となった。

うわー申し訳ない。

その後、俺は観光地お土産屋でバイトすることになるが、そこでも大変な事になる。

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