一太郎のジャストシステムがベネッセの情報漏洩の件で公表した文書がMicrosoft Wordで作られている件

 通信教育大手ベネッセホールディングスの顧客情報が大量に漏えいした問題で、その漏えいした情報を元にした名簿を購入し、ダイレクトメールを送信していた「ジャストシステム」の企業モラルを問う声が高まっていますが、これに関連してちょっとしたおもしろい発見がありました。

 7月11日にジャストシステムが「ベネッセコーポレーションの個人情報漏洩の件に対する当社の対応につきまして」という文書を公表したのですが……。




 この文書をダウンロードして、文書の属性情報を確認すると……。
 
j1407111trf-write-by-word.jpg
 
 
 なんと、文書タイトルが「Microsoft Word-ベネッセコーポレーションの個人情報漏洩の件に対する当社の対応につきまして」となっています。
 
 この文書はPDFで公開されているのですが、どうやら元の文書はジャストシステムが提供しているワープロソフト一太郎ではなく、Microsoft Wordで作られたようです。
 
 PDFに変換する際にジャストシステムの「JUST PDF 3」を使用したようですが、変換時に「元の文書を作成したアプリケーション名-文書タイトル」という形式で出力したのをそのまま公開してしまったみたいです。
 
 電子データにはそのデータ以外に付属する情報(メタデータ)と呼ばれるものが付随します。それらには個人情報や機密情報が含まれることがあるため、通常は公開前に削除するものなのですが、今回の件ではよほど焦ってたのかチェックが行き届かなかったみたいですね。
 
 ワープロソフトのシェアとしては確かに「Microsoft Word」が圧倒していますが、まさかジャストシステム社内でも「一太郎」を使わずに「Microsoft Word」を使っているとは思いもしませんでした。

 今回の情報漏えい事件での対応といい、文書の公開の仕方といい、やや不安を感じてしまうのは私だけでしょうか?

 だいじょぶ?ジャストシステムさん

【2014/7/12 21:45追記】
 他の文書も調べてみたところ、有価証券報告書はさすがにメタデータが削除されていましたが「親会社及びその他の関係会社の異動に関するお知らせ」という文書ではメタデータが残っており、こちらもMicrosoft Wordで作成されていました。しかも、同じ作成者(harat)ですね。文書ヘッダーにある問い合わせ先の経営企画室経理グループ長の名前がどちらの文書も……。

j1406261tzo-write-by-word.jpg

 他の文書も調べてみましたが、作成者が「harat」となっている文書は皆Wordで作られているようでした。

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