小林誠一
2014年7月12日18時17分
公園にある大人向けの健康器具で子どもがけがをする事故が相次いでおり、国土交通省は11日、安全指針を自治体などの公園管理者に通知した。遊具と離れた場所への設置や、器具によっては、「子どもは利用できません」などと注意文をつけるよう求めている。
国交省によると、都道府県などが管理する大規模公園では、懸垂や足つぼ刺激、ストレッチなどができる大人用の健康器具が2010年度に2万583台と、12年前の約4倍に増えた。高齢化や健康志向の高まりが背景にある。このため、懸垂の器具から8歳児が落ちて右腕を骨折▽友人が操作する大人用の歩行器具の横にいた10歳児が、足を挟まれて骨折▽8歳児が特殊な平行棒から落ち、あごを数針縫う――などの報告例が増えているという。
指針は、健康器具を設置する時は、子どもが使う可能性も考えるよう求めた。さらに、ハンマーを使って異常を察知する定期点検の目安も遊具同様、「年1回以上」とした。(小林誠一)
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!