極限の可動素体を目撃しました!全身80ヶ所が可動すると、フィギュアはここまで人体に近付くんですね......。
もはや芸術品とすら思える超精密な可動素体『S.F.B.T-3(サフビット3)』は、ガレージキット・ディーラー
『Mフィールド』代表の前田強さんが制作したもの。
構想から完成までに約10年を費やした『S.F.B.T-1』の改良型である『S.F.B.T-3』は、胸部と背中のパーツを変更し、
肩や腕回りの可動域がさらに拡大したことに加え、素材をカラーレジンからABS樹脂に変更したことで強度が増しているとのことです。
では、その究極の精密素体の詳細を以下からご確認ください!
『S.F.B.T-3(Special Fullaction Body Type-3)』の可動部分は全身80ヶ所。手の指が全て可動することを始め、
腹筋の動きの再現や肩甲骨の可動、何重にも可動する股関節や肩の構造、さらには瞼や瞳まで動かすことができるという徹底ぶり。
各関節の精密さはもちろん、ひじを曲げることで力こぶが盛り上がるなど、単なるフィギュア用の素体というよりは人体そのものの
ギミックを極限まで再現しているといっていいかもしれません。
※手の指は完全稼可動。ひじを曲げると力こぶが盛り上がります。
そもそも『S.F.B.T』は、従来のデッサン人形に不満を感じていた前田さんが、人体の動きを可能な限り再現した「デッサン用ドール」を
作ろうというコンセプトで開発されたもの。衣服を着用させるカスタマイズドールや、スーツやパーツを外装することを前提とした
素体モデルとはコンセプトが異なっているのです。
※前腕部分は橈骨(とうこつ)と尺骨のねじりまで再現しています。
絵の勉強をされた方は御存じかと思いますが、一般的に画材として使用されるデッサン人形は、人体の動きを大まかに把握する目的に
使用されるため、関節の数も、腕や足、腰などの大きな可動部分に限られています。
市販されている可動素体では、FigmaのアーキタイプやRAHの301シリーズ、デッサン人形として重宝するものではボークスの
アクションドールなどのフィギュアがありますが、もはやデッサン人形の域を超えている『S.F.B.T-3』の可動域は、
それらをはるかに凌駕しています。
※複雑な分割線も、人体の構造を研究してこそ。
『S.F.B.T-3』は、いわゆる「1/6素体」と呼ばれるドールのサイズに合わせて製作されており、驚くことに、全身のパーツ数は200個を優に超えています。
また、基本的にはデッサン用ドールとして制作されているため、全身のシルエットの流れは流麗で、これだけ複雑なパーツ構成でありながら、
動かすことで体のラインに破綻が出るようなこともありません。まさに、手の中で動かせるヌードモデル。人体の動きの美しさを極限まで再現した素体
といえるのではないでしょうか?
※他の画像
※動画
究極のオリジナル可動素体『S.F.B.T-3』は、税込25,000円にて、現在国内lll期の予約を受付中。詳細についてはMフィールドのウェブサイトをご参照ください。
ソース・kotaku.jp
http://www.kotaku.jp/2013/09/sfbt-3_figure_m-field_drawing_posable_mannequin.html
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