2014年07月12日
2年前にDARPAが初公開したフロート付きキャタピラ揚陸艇「CAAT」の開発は進められて、「UHAC」という名前でリムパック演習に姿を見せました。現在は海兵隊がテストしています。


US Marines testing Ultra Heavy Lift Amphibious Connector UHAC at RIMPAC 2014

下の動画は2年前の初登場時のものです。上のリムパックに登場したものとは大きさが異なるようです。動画の説明ではUHACは実用型の半分、CAATは実用型の5分の1の大きさとされています。実用型はLCAC以上の大きさを持つ揚陸艇になります。


DARPA Captive Air Amphibious Transporters (CAAT) For Disaster Relief

フロート付きキャタピラーの利点は海上に障害物や漂流物があっても乗り越えられることで、津波の被害を受けた直後の沿岸であっても救援の際に行動が可能です。通常の揚陸艇では漂流物を避けねばならず、エアクッション揚陸艇では大きな漂流物を引っ掛けたらゴムスカートが破れてしまう恐れがありますが、フロート付きキャタピラーは気にせず進む事が出来ます。更に浅瀬の珊瑚礁を乗り越えられるならば軍事的にも高い価値を持ちますが、珊瑚礁は硬く、フロート付きキャタピラーが乗り越えた時に構造的に耐えられるかがネックとなっています。

もし珊瑚礁の浅瀬を問題無く乗り越える事が可能になるならば、南西諸島での上陸作戦で大きな力を発揮する事が出来るでしょう。エアクッション揚陸艇が使い難い障害物のある場所にも投入する事が出来ます。
20時30分 | 固定リンク | Comment (9) | 軍事 |

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  1. 何という姿
    見た瞬間に感動してしまった
    この仕事は間違いなくDARPA ^o^

    珊瑚礁踏んじゃうの? まあ、中共が余計なことしなければそんなことも起こらないかな

    Posted by 名無しОбъект at 2014年07月12日 20:39:47
  2. こんなものを本気で開発してるとは…
    フロートの1つ1つが人よりずっと大きいのには驚いた。
    複数あるから仮に被弾して幾つか破損しても大きく問題は起きないのかな。

    Posted by 名無しОбъект at 2014年07月12日 20:44:02
  3. どうみても特二式内火艇

    Posted by 名無しОбъект at 2014年07月12日 20:46:01
  4. 魚雷を積んでリーフ内の空母を攻撃できる、竜巻作戦だっ

    Posted by 名無しОбъект at 2014年07月12日 20:47:42
  5. 機動は亀の歩み
    珊瑚礁を踏み砕くとき響き渡るガリガリという大音響
    石を踏むだけで外れる転輪



    Posted by 名無しОбъект at 2014年07月12日 20:52:18
  6. なおUHAC実用型は20ノットもの速力を出す予定だ。なお試験機は4ノットの模様。

    Posted by 名無しОбъект at 2014年07月12日 20:53:37
  7. >6
    既に漂う駄作兵器臭・・・


    Posted by 名無しОбъект at 2014年07月12日 20:56:25
  8. 旧日本陸軍がTB器というフロートつき装軌車両を研究していたようだが、二人乗りで湿地帯の偵察用という以外に詳細はよくわからん。

    Posted by 名無しОбъект at 2014年07月12日 21:12:58
  9. >>3
    むしろ特四式内火艇じゃ?

    Posted by 名無しОбъект at 2014年07月12日 22:00:08
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