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できごと
【河村直哉の国論】再燃する「韓国軍ベトナム人虐殺事件」から考える…自国の戦争犯罪は振り返らぬ韓国の唯我独尊、「歴史忘れた民族」とは誰のことか
自国の過去は見ない朴槿恵氏
「SAPIO」は雑誌「正論」と同じく、ベトナムで現地調査を行った北岡正敏・神奈川大学名誉教授らの報告を特集の軸の1つにしている。ベトナムでは各地に、韓国軍によってなされたとされる虐殺の犠牲者を悼む慰霊碑が建てられている。北岡氏らはそれらを調査し聞き取りを重ねた。1万から3万人の虐殺が推計されるとのことである。また1999年、韓国左派系のハンギョレ新聞社の雑誌「ハンギョレ21」がベトナム人虐殺問題を追及するキャンペーンを始め、それに反発する元軍人組織(枯葉剤戦友会)がハンギョレ新聞社を襲撃した事件も、同誌で取り上げられている。
これらについては前回の当欄でも少し触れたので、今回はこれにとどめる。前回、触れていなかったことを書く。「SAPIO」によると、朴槿恵大統領はこの枯葉剤戦友会とつながりがあるとのことだ。
2007年、朴氏は戦友会本部を訪ね、会への支援を表明した。また2011年の戦友会定時総会にも朴氏は現れ、会は「退役軍人13万人の希望、朴槿恵」という歌を歌って歓待した、と同誌は伝える。朴氏にしてみれば2012年の大統領選に向け、多くの支持がほしかったのだろう。
実は朴氏と退役軍人組織とのつながりは、これまでも伝えられていた。韓国メディア、中央日報によると、1998年、金大中元大統領がベトナムを訪問し、「ベトナムの国民に苦痛を与えた」と謝罪した。これに反発したのが当時野党だったハンナラ党(現セヌリ党)副総裁の朴槿恵氏だった。
「参戦した勇士らの心と大韓民国の名誉を大きく傷つけた」
なんと朴氏は、そういって金元大統領を批判していた(2009年10月21日電子日本語版)。自らの国の過去を見ることはけしからんというのだ。日本に対して執拗に「正しい歴史認識」や「歴史の直視」を求めている朴氏が、自国の過去となるとまるで反対の姿勢なのである。
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