暫定保管、数百年超は困難
核のごみの報告書案
原発から出る「核のごみ」の最終処分に関する日本学術会議の検討委員会分科会は10日、国に提言した「暫定保管」の技術的な課題を整理した報告書案をまとめた。自然災害のリスクなどを考慮すると、数百年を超える保管施設の安全確保は困難としており、9月までに正式決定する。
学術会議は2012年、高レベル放射性廃棄物は取り出し可能な場所で暫定保管し、その間に最終処分の進め方で国民の合意を得るべきだと国に提言した。だが保管期間は「数十年から数百年」と抽象的だったため、実現可能性を検討した。
(カテゴリー:科学・環境)