【シカゴ=野毛洋子】米農務省は11日発表した7月の穀物需給で、トウモロコシ、小麦、大豆について、米国の期末在庫推定を軒並み前月比で上方修正した。
米国のトウモロコシの期末(2015年8月末)在庫推定は、飼料需要の減少を見込み7500万ブッシェル増の18億100万ブッシェル。ロイター通信が集計したアナリスト予想平均17億7400万ブッシェルを上回った。一方、収穫量は7500万ブッシェル減の138億6000万ブッシェルに引き下げた。過去最高の昨年をやや下回るが、豊作を見込んだ。「7月初旬までの作柄や天候見通しを考慮すれば、主産地コーンベルトの反収(1エーカー当たりの収穫量)は過去最高の見通し」とした。
米国の大豆の期末(15年8月末)在庫推定も9000万ブッシェル増の4億1500万ブッシェルに引き上げ、8年ぶりの高水準を見込んだ。米国の小麦の期末(15年5月末)在庫推定は6億6000万ブッシェルと8600万ブッシェル増に引き上げた。
米農務省、ロイター通信