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米上院 中国の現状変更に非難の決議採択7月12日 7時09分
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アメリカ議会上院は、中国が東シナ海や南シナ海で力を行使して現状を変更しようとしていると非難し、挑発的な行動をとらないよう求める決議を全会一致で採択しました。
この決議は、アメリカ議会上院のメネンデス外交委員長ら超党派の有力議員が提出したもので、外交委員会は11日、前日の本会議で全会一致で採択されたことを明らかにしました。
決議では、中国が去年11月、東シナ海に防空識別圏を設定したことや、南シナ海でフィリピンやベトナムと対立していることなどを取り上げ、中国が力を行使して、現状を変更しようとしていると非難しています。
そのうえで、中国に対し、挑発的な行動をとらず、ベトナムとの緊張が高まるきっかけとなった西沙(パラセル)諸島近くの石油掘削装置も撤去するよう求めています。一方で、日本などが自制して対応していることを評価し、アメリカ政府は、沖縄県の尖閣諸島への日米安全保障条約の適用など、同盟国に対する義務を果たすことを改めて確認すべきだとしています。そして、すべての当事者に対し、領有権を巡る問題は国際法にのっとって、平和的に解決するよう求めるとしています。
アメリカ議会上院は去年も、中国当局が尖閣諸島の周辺に船を派遣して地域の緊張を高めていると非難し、中国側に自制を求める決議を採択していて、海洋進出を活発化させる中国への懸念を強めています。
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