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11 Jul 2014 21:59

経済【国際ビジネスマンの日本千思万考】韓国プロパガンダ戦略に負けた日本、こう立て直せ…仏国際漫画祭の屈辱に思う、ビジネスの視点からの逆転策とは+(2/5ページ)(2014.2.15 07:00

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経済

【国際ビジネスマンの日本千思万考】
韓国プロパガンダ戦略に負けた日本、こう立て直せ…仏国際漫画祭の屈辱に思う、ビジネスの視点からの逆転策とは

2014.2.15 07:00 (2/5ページ)国際ビジネス
フランス・アングレームの国際漫画祭に出展された従軍慰安婦を描いた漫画の一場面。韓国プロパガンダにしてやられた日本だが、なすすべはなかったのか(韓国女性家族省提供・共同)

フランス・アングレームの国際漫画祭に出展された従軍慰安婦を描いた漫画の一場面。韓国プロパガンダにしてやられた日本だが、なすすべはなかったのか(韓国女性家族省提供・共同)

 特にフランスの場合、パリ以外でも各地の観光客誘致運動は極めて巧妙です。ワインのボルドー、ブルゴーニュやリゾートのニース、カンヌといった有名地以外にも、世界的にはほとんど知名度のない農漁村や、人口が千人前後と言った小さな山村などでも、何か訴える特産物(チーズなどの農産物、刺繍など繊維、染色、織物、工芸品など)や、あらゆる文化活動、イベント・展示ショーなどをフィーチャーして、外国人が訪ねてみたくなるような巧みな仕掛けを振りまいています。そうした努力を継続していることが、自国の人口の150%もの観光客を呼び入れる成果につながっている訳です。

 アングレームの漫画祭も、こうした狙いの一つであり、その目指すところは、カンヌ映画祭に肩を並べようとの思いから発したものなのです。

文化外交“われ関せず”

 日仏の文化交流に関しては、近世、パリの印象派画家たちに大きな啓示を与えた浮世絵や、陶磁器・伝統工芸品をはじめとして、藤田嗣治や岡本太郎たちの足跡から、カンヌを通じた黒沢、小津、稲垣ら映画監督たちの名作、そしてファッションならケンゾー、コシノ姉妹、社交界でも岸恵子、デビ夫人といった知名度のある文化人がいます。

 しかし、こうした文化人たちを支えた政財界・民間人の諸活動がどれほどだったかといえば、総じて“われ関せず”に推移して来たのが実情ではないでしょうか。彼らの実績を通じた文化外交を幅広く、各界へ広げ蓄積していたなら、おそらく今回のような誤解や無知に基づく事件も発生しなかっただろうし、かりにもめた場合でも、もっと日本贔屓(びいき)のサポートが得られたはずです。

和食、アニメ…コンテンツ活かさぬ日本、PRパワーで韓国に劣る事実

このニュースの写真

慰安婦の強制連行はなかったとする日本側の漫画。漫画祭の主催者は「政治的」と判断して撤去した(内藤泰朗撮影)
フランス・アングレーム国際漫画祭で1月30日、韓国政府の慰安婦企画展開会式であいさつするニコラ・フィネ実行委員(アジア担当)
1月31日、フランス南西部アングレームで開催中の国際漫画祭で、韓国政府が実施している企画展の慰安婦漫画を見学する女性たち(内藤泰朗撮影)
1月30日、フランス南西部アングレーム市中心部にある劇場で、韓国政府の企画展の開幕式典に集まった韓国の報道関係者たち。韓国人作家が漫画執筆の実演を行っていた(内藤泰朗撮影)
仏アングレーム国際漫画祭での韓国政府の慰安婦企画展。記者向け説明会は主催者側の要請で中止された(内藤泰朗撮影)
フランス・アングレームの国際漫画祭に出展された、従軍慰安婦の体験を描いた漫画の一場面(韓国女性家族省提供・共同)

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