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11 Jul 2014 21:41

経済【国際ビジネスマンの日本千思万考】韓国プロパガンダ戦略に負けた日本、こう立て直せ…仏国際漫画祭の屈辱に思う、ビジネスの視点からの逆転策とは+(3/5ページ)(2014.2.15 07:00

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経済

【国際ビジネスマンの日本千思万考】
韓国プロパガンダ戦略に負けた日本、こう立て直せ…仏国際漫画祭の屈辱に思う、ビジネスの視点からの逆転策とは

2014.2.15 07:00 (3/5ページ)国際ビジネス
フランス・アングレームの国際漫画祭に出展された従軍慰安婦を描いた漫画の一場面。韓国プロパガンダにしてやられた日本だが、なすすべはなかったのか(韓国女性家族省提供・共同)

フランス・アングレームの国際漫画祭に出展された従軍慰安婦を描いた漫画の一場面。韓国プロパガンダにしてやられた日本だが、なすすべはなかったのか(韓国女性家族省提供・共同)

 まして昨今は、和食に始まり、漫画やアニメ、先端工業技術力などでも世界的評価を得ている日本が、点や線でなく、面と体で、コンスタントにフランスの諸団体との交流を積み重ねていたなら、今回のような、韓国の横暴な企画や実行を未然に防ぎ得たはずなのです。

必死だった韓国

 その反対に、日本に追いつけとばかりに執念を燃やし続けてきた韓国の場合、政府、財界のバックアップはもとより、文化外交にいたる総合的努力は、必死だったことと推察されます。「慰安婦」問題の世界へ向けた発信は、韓国女性家庭省が先頭に立って、大統領、外務官僚、スポンサーシップを一手に引き受ける財界や海外在留者、移民者らと束になって、中央から地方政治や諸文化団体にまで及ぶロビー活動を徹底しました。これが韓国の文化外交、ジャーナリズムをも押し立ててきました。

 これに対し、日本は国全体で、果たしてどこまで真剣に対応してきたでしょうか。アメリカ、中国で、これまですでに起こっていることが、ますます過激化している現象が、欧州でも起こっていたと考えれば、その対応の落差が明らかでしょう。これが、まず根源的な問題点だったと考えます。

PRパワーで韓国に劣る事実

 日本の場合、まず政治主導の国家外交がきわめて軟弱であり、それをカバーすべきパブリックディプロマシーもほとんど皆無といえましょう。民間外交に至っては、おざなりの微小な点を細い線で狭く浅く結ぶだけがやっと、というような微弱なものに過ぎず、面や体で、二次元・三次元・多元外交を進める米英中仏独などとは天と地の大差というか、比較の対象にさえなりません。

このニュースの写真

慰安婦の強制連行はなかったとする日本側の漫画。漫画祭の主催者は「政治的」と判断して撤去した(内藤泰朗撮影)
フランス・アングレーム国際漫画祭で1月30日、韓国政府の慰安婦企画展開会式であいさつするニコラ・フィネ実行委員(アジア担当)
1月31日、フランス南西部アングレームで開催中の国際漫画祭で、韓国政府が実施している企画展の慰安婦漫画を見学する女性たち(内藤泰朗撮影)
1月30日、フランス南西部アングレーム市中心部にある劇場で、韓国政府の企画展の開幕式典に集まった韓国の報道関係者たち。韓国人作家が漫画執筆の実演を行っていた(内藤泰朗撮影)
仏アングレーム国際漫画祭での韓国政府の慰安婦企画展。記者向け説明会は主催者側の要請で中止された(内藤泰朗撮影)
フランス・アングレームの国際漫画祭に出展された、従軍慰安婦の体験を描いた漫画の一場面(韓国女性家族省提供・共同)

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