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駅でビラ配り 無罪判決
07月04日 21時13分

駅でビラ配り 無罪判決
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おととし、JR大阪駅の構内で、大阪市の震災がれきの受け入れに反対するビラ配りをした際、制止した駅員の足を踏みつけるなどしたとして、威力業務妨害の罪に問われた被告に、大阪地方裁判所は、無罪を言い渡しました。
韓国籍で大阪・泉大津市に住む韓基大被告(47)は、おととし10月、JR大阪駅の構内で、大阪市の震災がれきの受け入れに反対するビラ配りをした際、制止した駅員の足を踏みつけて大声で威嚇したほか、おととし11月には、大阪市の震災がれきの住民説明会で、大声を上げるなどしたとして、威力業務妨害の罪に問われました。
4日の判決で、大阪地方裁判所の長井秀典裁判長はJR大阪駅での行為について、「駅の利用者の通行の妨げにはなっておらず、駅員が構内への立ち入りを制止したことは、適法な業務の遂行とは言えない。また、駅員の足を意図的に踏んだとは認められない」などとして無罪を言い渡しました。
一方、大阪市の住民説明会での行為については、懲役8か月、執行猶予2年の有罪を言い渡しました。
判決について、韓さんは記者会見で「震災がれきの受け入れに反対する運動を萎縮させるためのそもそも考えられない逮捕だったからこそ、簡単に無罪を出してくれないと思っていた。検察は控訴すると思うので、気を引き締めて闘っていきたい」と述べました。
また、韓さんを支援してきた憲法学者で埼玉大学の中川律准教授は、「公共性が高い場所では、管理権がある場所といえども表現の自由が優先するという判断を示した判決だ」と評価しました。