「この世の果て」と呼ばれる場所・北海道野付半島トドワラ
記事作成日:2014/07/10 20:21:55 │ 最終更新日:2014/07/11 15:32:20
北海道に「この世の果て」と呼ばれる場所があります。立ち枯れした木々に荒涼とした湿地。ここは野付半島という海に突き出たかぎ針状をした砂の半島です。全長約26kmの中に、砂浜、干潟、草原、湿原、森林といった多様な自然環境を見ることのできる場所。中でも「トドワラ」という場所が「この世の果て」と呼ばれています。侵食・風化でいつかはなくなってしまうかもしれないこの場所。是非生きている間に見に行きましょう。
ラムサール条約に登録された野付半島
野付半島はラムサール条約に登録されている湿地。ラムサール条約というのは、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」と定義されています。野付半島の付け根から野付半島の観光の拠点となる野付半島ネイチャーセンターまで、フラワーロードと呼ばれる一本道が通っています。この道を走っていると湿地とともに様々な水鳥を見かけることでしょう。ここではすぐ横が海で、しかも水面が間近です。 野付半島と野付湾周辺では、今までに235種類の野鳥が確認されているというから驚きです。この野鳥の楽園を守るのにも条約が重要な役割を果たしていることはいうまでもありません。バードウォッチングには最適な場所ですので、是非双眼鏡を持って出かけましょう!
野付半島ネイチャーセンターで情報収集
野付半島を散策したいなら、まずは野付半島ネイチャーセンターで情報収集をするのがいいでしょう。ネイチャーセンターまでのフラワーロードの左右には、魅力的な場所が沢山。野生動物が現れることもあり、近寄って写真を撮りたいのは山々ですが、道路から外れると湿地ですので、うっかり足を踏み入れてしまうと大変なことに!
ネイチャーセンターではスタッフの方が、季節のお花や野鳥の情報、それに7月8月に出会えるゴマちゃん(ゴマフアザラシ)の情報も教えてくれますので、是非立ち寄ってみてください。施設は木のぬくもりにあふれる野付半島らしいもの。一階が観光案内や特産品の販売、二階が自然や歴史の展示となっています。野付半島で見られる草花や野鳥の写真、今と昔の野付半島の姿の変遷などが詳しく紹介されていて、興味深い内容です。環境破壊が進んでいるという現実もわかり、動植物と人間との共存を考えさせられる展示もあります。
この世の果て・トドワラ
ネイチャーセンターから草花や野鳥を観察しながらのんびり30分ほど歩くと、「この世の果て」と呼ばれる「トドワラ」という場所に着きます。「トド」は生き物の「トド」ではなく、植物の「トドマツ」の「トド」です。ここは江戸時代の中頃まではトドマツやエゾマツからなる原生林でしたが、年々海水に浸食され立ち枯れの森となり、今では写真のように荒涼とした景色になっています。ネイチャーセンターにも資料がありますが、数十年前と今とでは更に浸食が進み、立ち枯れの木々も風化により数が減ってしまっています。このトドワラは、いつまで見ることができるのかわからない、貴重な景色です。
トドワラへのアクセス方法は、先ほど述べましたようにネイチャーセンターから歩いていくことも可能ですが、ネイチャーセンターから車で30分ほどの尾岱沼(おだいとう)から、別海町観光船が運航するトドワラまでの往復クルーズを利用したほうが歩く距離も少なくてすみますし、クルージングも楽しむことができます。7月・8月なら野生のアザラシに会う確率が高いので、家族連れには尚おすすめです。
ナラワラ
トドワラがトドマツの立ち枯れなら、ナラワラはミズナラの立ち枯れ。ナラワラはフラワーロード沿いにありますので、トドワラよりもアクセスは簡単です。一本道のフラワーロードを走っていると標識が出てきますので、見落とすことはないでしょう。こちらのナラワラも海水に浸食され風化しています。トドワラに比べると圧倒的に木々が多く、森のような形を保っていますが、その白い姿は現状を表しているかのように、骸骨のようにも見えます。
ひとこと
野付半島のフラワーロードは信号もなく交差点もない一本道ですので、車で走っているとついついスピードを出してしまいがちです。
よく野生動物や野鳥との悲しい事故が起こっていますので、のんびり運転で北海道らしい景色をお楽しみください。
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みぃ
旅ブロガー、香美町観光大使
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