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国際
【張真晟氏特別寄稿】「特別委」は目くらまし 犯罪者が自分の犯罪を再調査する愚行
2014.7.5 10:00
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国防委「特別な権限」嘘
北朝鮮の計略はこれだけではない。特別調査委員会から、拉致の主犯である朝鮮労働党の対南工作部署を外し、国家安全保衛部や人民保安部、国土環境保護省、保健省、朝鮮赤十字会などを調査委に含めた。拉致調査は対南工作部署で十分なのに、調査を全国規模に拡大したことにも大きな企(たくら)みが潜む。
国防委員会は「特別な権限」を持っているという前提も嘘だ。なぜなら国防委は北朝鮮の先軍政治を強調するための象徴的な機構にすぎない。北朝鮮で国防委員の任命から解任までできる特権を持っているのは党組織指導部である。
国防委の特別権限ですべての機関、人物を調査する-などと強調しているのは、日本の要求を満たしたように見せかける戦略で、北朝鮮の欺瞞(ぎまん)だ。
今回、北朝鮮側には4つの目的がある。(1)再調査の形式を膨らませて、対南工作部署の犯罪性への追及を回避するとともに、工作機関のある平壌の3号庁舎から北朝鮮全域に関心をそらし、時間を稼ぐ(2)対南工作部署の外部にいた拉致被害者を1人か2人、象徴的に帰還させた後(今後を見なければならないが)、会談の議題を拉致問題から遺骨送還に変質させる(3)調査規模を最大限にして人件費や労力を注ぎ込み、大きな成果がない場合、安倍政権に“請求書”を出す(4)拉致問題の会談が失敗した場合は日本政府に責任を転嫁する-の4点だ。
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