国際【元労働党幹部、張真晟氏特別寄稿】条件は「めぐみさんとの面談」とし安易な安倍訪朝は避けよ+(1/4ページ)(2014.7.11 16:00

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【元労働党幹部、張真晟氏特別寄稿】
条件は「めぐみさんとの面談」とし安易な安倍訪朝は避けよ

2014.7.11 16:00 (1/4ページ)北朝鮮拉致事件
張真晟氏

張真晟氏

 日朝間で対話が再開し、小泉純一郎元首相に続いて安倍晋三首相の北朝鮮訪問が取り沙汰されている。

 私には、日本政府が政治的にとても性急に動いているようにみえる。対北制裁の一部解除は北朝鮮側の対応のスピードをみて段階的に行うこともできたのに、人的・物的交流の基本的解除で譲歩したようだ。しかし日本がこれから“真実の刃”を握って対話を進めれば、情勢を主導できる。

 まず、安倍首相の訪朝を絶対に簡単には実現させないことだ。なぜなら北朝鮮は首領独裁なので、指導者個人の決心と行動を絶対視する習慣がある。恐らく北朝鮮は、日朝対話の究極の目標を安倍首相の訪朝に置いている。安倍首相は、横田めぐみさんとの面談、そして拉致被害者全員の送還を条件に訪朝する意思を明示すべきだ。そうすれば日本は会談の心理的な主導権を握ることができる。

 現在、平壌が活用できるカードは極めて限定的なものだ。

 小泉純一郎元首相の訪朝のとき、金正日(キム・ジョンイル)総書記は日本の国交正常化資金100億ドルを当て込んで拉致事件を公式謝罪したが、すでにこのカードはなくなった。平壌は、小泉訪朝で「拉致解決カード」を使ってしまったのだ。

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