メリケンサック強盗の少年3人と司令塔役49歳女を逮捕

2014年7月11日6時0分  スポーツ報知

 帰宅途中の男性の顔を殴って財布を奪ったなどとして、警視庁第1機動隊と月島署などは10日までに、強盗傷害と詐欺未遂の疑いで、東京都中央区の無職の女、井上弘美容疑者(49)と少年3人を逮捕した。凶器には拳にはめて打撃力を強化する金属製のとげ付きメリケンサックが使われた。井上容疑者は「話したくない」と黙秘し、少年らは「(井上容疑者に)指示されてやった」と容疑を認めているという。

 同署の調べによると、井上容疑者は5月27日の午前2時半ごろ、16歳から18歳の少年3人とともに大田区の路上で、帰宅途中の会社員の男性(40)を襲撃。少年が2人がかりでメリケンサックで殴りかかり、現金約1万円やクレジットカードなどが入ったバッグを奪った。井上被告はもう1人の少年とともに近くの車で待機し、バッグを奪い取った少年らを乗せて逃走した。さらに男性のクレジットカードで買い物をしようとしたという。

 額などから流血した男性は、左目の下の骨が折れ、全治6か月。眼球の焦点が合わないほどの重傷で後遺症が残る恐れがあるという。

 井上容疑者は都営住宅で10代の長女と2人暮らし。自宅は長女の友人らの不良グループ10人のたまり場となっていたという。同署では、少年らの供述などから井上容疑者が少年たちの司令塔役だったとみて調べを進めている。

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