倒産・動向記事
2014/07/10(木) | メンズ衣料品など販売 人気TVドラマ「あぶない刑事」で舘ひろし氏が着用 株式会社テット・オム 民事再生法の適用を申請 |
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「東京」 (株)テット・オム(資本金2400万円、渋谷区猿楽町2-1、代表加藤和孝氏)は、7月10日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。
申請代理人は小幡朋弘弁護士(中央区日本橋2-1-14、電話03-6869-0028)ほか2名。監督委員には平山隆幸弁護士(新宿区新宿2-9-22、電話03-5363-7391)が選任された。
当社は、1976年(昭和51年)2月に創業し、81年(昭和56年)2月に法人改組。(有)テテの事業を引き継ぐ形で営業を開始した。主にメンズ向けの自社ブランド「TETE HOMME」(テットオム)のほか、「HALB」や「ADPOSION」などのブランドを展開し、いわゆるDCブランドの一角に位置していた。80年代のDCブランドブーム時には、人気TVドラマ「あぶない刑事」において舘ひろし氏が着用するなど人気を博し、相応の知名度を有しており、2008年8月期には年売上高約21億4600万円を計上していた。
しかし、その後は激しい価格競争の中で低価格化が進むなか、売り上げは年々減少し、2013年8月期の年売上高は約15億6000万円に落ち込んでいた。この間、慢性的な赤字経営に陥っていたため、経費削減を進めるとともに、各種販促活動や新規展開に注力。取引先に対する支払い繰り延べなどで繰り回していたが、ここにきて資金繰りがひっ迫し、今回の措置となった。
負債は少なくとも5億円以上が見込まれるが、変動する可能性がある。
民事再生手続きに関する説明会については、7月11日(金)午前10時(受付開始午前9時40分)から、TKP神田ビジネスセンター301会議室で開催する予定。
なお、会社側によれば、「はるやま商事(株)(東証1部)から7月10日付で民事再生手続き下でのスポンサー企業としての支援表明を受けており、同社は申立人支援の具体的検討を開始した」としている。