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米有力議員 中国海洋進出に連携強化を7月11日 8時31分
東シナ海や南シナ海で中国が海洋進出を強めていることについて、アメリカ議会で安全保障政策に影響力を持つ有力議員は、「中国は自分勝手な目的のために地域の力学を変えようとしている」と批判するとともに、関係国が連携を強化して中国に対して強い態度で臨むべきだという考えを示しました。
アメリカ議会下院の情報特別委員会で委員長を務め、安全保障政策にも影響力を持つマイク・ロジャース議員は10日、ワシントンで中国の海洋進出について政府職員や専門家が話し合うシンポジウムに出席し、演説しました。
この中で、ロジャース議員は南シナ海の西沙(パラセル)諸島近くに、中国が石油の掘削装置を設置したことなどを挙げ、「中国は自分勝手な目的のために地域の力学や関係性を変えようとしている」と批判しました。
そのうえで、日本政府が集団的自衛権の行使容認を閣議決定したことや、フィリピンがアメリカとの軍事協力を強化していることについて、「問題に対処する努力は正しい方向に進んでいる」と述べました。
そして、アメリカや日本、それにフィリピンやベトナムなど関係国が連携を強化して、中国に対して強い態度で臨むべきだという考えを示しました。
北京で開かれた米中戦略経済対話で、中国は海洋進出について妥協しない姿勢を強調しており、今回の発言はこうした中国側の姿勢をけん制したかたちです。
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