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【埼玉】

<夏の高校野球>ノーヒットノーラン 不動岡・村岡投手が達成

 第96回全国高校野球選手権埼玉大会の1回戦27試合が十日、上尾市民球場など県内10球場であった。

 不動岡は村岡稜(りょう)投手(三年)がノーヒットノーランを達成し、新座総合を3−0で破った。

 昨夏準優勝の川越東は、川越西に3−1で逆転勝ち。昨夏に続いて編成された四校連合チーム「上尾鷹の台・上尾橘・大宮商・岩槻北陵」は1−6で栗橋北彩に敗れた。

 十一日は台風8号の影響で荒天が予想されるため、予定されていた2回戦22試合が十二日に順延となった。試合日程は全球場とも十六日まで一日ずつ繰り下げとなる。 (増田紗苗)

<熱球譜>最高の試合に悔いなし

◆四校連合チーム(岩槻北陵3年)相馬 舜選手

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 3点を追う四回、1死三塁の好機で打席に入った。「大きな当たりでチームに勢いを」。フルスイングした打球は大きな弧を描いて中堅手のミットに収まったが、犠飛となって初得点をもたらした。

 岩槻北陵の部員はわずか三人。平日は、三人だけでノックやトスバッティングなどの基礎練習をひたすら繰り返した。連合チームには今春に合流。他校の選手たちに積極的に話し掛け、休日に一緒に遊ぶ仲になった。いつしかユニホームの違いを全く意識しないようになっていた。

 試合中、ベンチからは一球ごとに声が上がり、戻ってきた選手を全員がハイタッチで迎えた。5点差で迎えた九回には、「試合ではほとんど成功したことがない」という併殺も生まれた。「試合にかけるみんなの思いが一つになっていた」(若松清志主将)。

 「この舞台に立たせてくれた他校の選手たちには感謝の気持ちでいっぱい。最高の試合ができたので、悔いはありません」。相馬選手の表情は晴れ晴れとしていた。 (増田紗苗)

 

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