曇天の台場の空に、明るいファンの大歓声が響き渡る。木村ら出演者がホテルの屋外テラスに敷かれた約15メートルのブルーカーペットに登場した。
青は前作(2001年1月期)と同じイメージカラーで、02年のサッカー日韓共催W杯に出場する日本代表のユニホームの色にあやかったもの。一同は“青い花道”を練り歩き、ファンとハイタッチ。関東地方に接近中の台風8号の影響で歩行距離は半減されたが、150人のファンは目の前にいる東京地検城西支部の面々に大興奮だった。
「7月14日夜9時に帰って参りますので、皆さん、迎えてやってください」。木村があいさつすると、再び大きな拍手が起こった。
木村演じる型破りの検事・久利生(くりう)が事件の大小を問わず、真実を追い続け解決していく物語。13年前は全11話が視聴率30%を超え、フジドラマ歴代最高の平均34・3%を記録した。
代表作の復活に、「城西支部のセットに身を置かせていただくと、落ち着く自分がいる。本当に帰ってくることができたんだな、という気持ちになりました」と久利生再演の喜びを口にした。