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 自動車の運転免許について、警察庁は10日、普通、中型、大型の現行の3区分を見直し、4区分にする方針を決めた。普通と中型の間に新たな区分を設ける。多機能化でトラックの総重量が増え、普通免許で運転できるトラックが減るなか、人手不足が深刻な運送業界から見直しを求められていた。来年の通常国会に改正道路交通法案を出す。

 現行では普通免許で運転できるのは総重量5トン未満の車。中型(5トン以上11トン未満)と大型(11トン以上)の受験には一定の経験が必要で、それぞれ早くても20歳と21歳にならないと資格を得られない。

 問題になっているのが住宅街や街中を走る宅配、引っ越し会社のトラックだ。かつては5トン未満が多く、普通免許で運転できた。だが、10年ほど前から同じ大きさでも保冷庫、リフトの設置やハイブリッド化で5トンを超え、中型免許がないと運転できない車が増えた。即戦力を求める企業は普通免許しか持っていない高校新卒者の採用を手控えるようになったという。