IDEAS + INNOVATIONS

WIRED VOL.12

WIRED VOL.12

WIRED VOL 12
 

パリに出現した「アルマジロ型のビル」:ギャラリー

プリツカー賞を受賞したレンゾ・ピアノの建築事務所が設計したアルマジロ型のビル。建物に挟まれた狭い敷地を有効活用するための設計で、日照問題やプライヴァシーの問題も解決しているという。

 
 
このエントリーをはてなブックマークに追加

TEXT BY MARGARET RHODES
IMAGES BY RENZO PIANO BUILDING WORKSHOP
TRANSLATION BY MINORI YAGURA, HIROKO GOHARA/GALILEO

WIRED NEWS (US)

1800年代のパリは、信じられないほど建物が密集していて汚かった。いまではパリの特徴となっている広い大通りや風通しのいい都市広場は、ナポレオン3世時代の政治家ジョルジュ=ウジェーヌ・オスマンの構想に従って、1800年代後半に建設されたものだ。

そうした通りのひとつが、13区にあるゴブラン通りだ。この広い大通りを建設するために、オスマンは古い映画館を含む近隣の建物をすべて取り壊して、奇妙な三角形の街区の中に移動させた(以下の画像)。

IMAGE:RENZO PIANO BUILDING WORKSHOP

この土地が、今回の建築の舞台となった。建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー賞を受賞したイタリアの建築家レンゾ・ピアノの建築事務所は、建築にはふさわしくないかたちの非常に狭い土地と取り組まなければならなかったのだ。

だが、制限があるからこそ、想像力が掻き立てられることも少なくない。このケースではそれが、パリの通りに体を押し込んで進む巨大アルマジロさながらの、アーチ状に湾曲したドーム型建物につながった。


 
 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
LATEST NEWS

ARCHIVE

 
SHARE A COMMENT

コメントをシェアしよう

 

BACK TO TOP

WIRED Vol.12 Gallery Interviewbanner