政治政府、日経に異例の抗議 拉致被害者リスト報道を完全否定2014.7.10 23:22

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政府、日経に異例の抗議 拉致被害者リスト報道を完全否定

2014.7.10 23:22 北朝鮮拉致事件

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は10日の記者会見で、1日に北京で開かれた日朝政府間協議の際、北朝鮮が複数の拉致被害者を含む約30人の日本人生存者リストを提示したと日本経済新聞が10日付朝刊で報じたことについて「そういう事実はなく、全くの誤報だ」と否定した。政府は10日、日経新聞関係者を外務省に呼び、同省と内閣官房拉致問題対策本部事務局、警察庁の連名による抗議書を手渡し、記事の訂正を求めた。

 政府が報道内容について抗議するのは異例。菅氏は「拉致被害者や家族の気持ちに与える影響を含め、重大な社会的影響を及ぼす」と説明した。政府関係者によると、協議出席者らに確認したが、報道された事実関係はなかったという。

 日経新聞は3日付でも日朝協議の際に北朝鮮が生存者リストを提示していたと報じたが、菅氏ら政権幹部は否定していた。

 外務省幹部は10日、「日経新聞は何をつかまされているのか。前回に続いて書くのは政府への挑戦だ」と批判した。

 一方、日経新聞広報グループは同日、産経新聞に対し「取材に基づき、適切に報じている」とコメントした。

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