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ベネッセHD、原田泳幸社長が「青いネクタイ」で謝罪したワケ

いつもの「赤」で挑めなかった情報漏洩会見の「弱気」

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2014年7月11日(金)

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顧客情報の漏洩について、都内ホテルで会見したベネッセHDの原田泳幸会長兼社長(右)。就任直後に難題にぶち当たった(写真:朝日新聞社)

 7月10日、都内のホテルに現れたベネッセホールディングス(HD)の原田泳幸会長兼社長は、勝負時の会見で必ずと言ってよいほど身に着けてきた赤のネクタイではなく、紺色とシルバーのストライプのネクタイを締めていた。

 この日、原田社長が出席したのは、ベネッセHDが開いた記者会見。会見では「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ」などのサービスを利用する一部の顧客の情報が流出したと説明し、冒頭と最後の2度、頭を下げて謝罪した。

 ベネッセHDが流出した顧客情報は、これまで確定したものだけで760万件。最大で2070万件に達する可能性もある。ベネッセHDにしか提供していない情報を基に、「知らないIT(情報通信)企業からDM(ダイレクトメール)が来た」と、複数の消費者から問い合わせがあったことで問題が発覚した。

 具体的に流出したのは、顧客の氏名や住所、電話番号や生年月日など。原田社長は「クレジットカード番号や成績情報など、プライバシーや金銭に関するセンシティブな情報ではないため、金銭的な補償はしない」としている。

 原田社長の謝罪会見と言えば思い起こされるのが、日本マクドナルドホールディングスで社長を務めていた2007年のこと。東京都内の複数の店舗でサラダの調理日時を貼り替えて発売していたことが発覚し、状況や対応の説明に追われた。


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