台風8号:宮古島マンゴーピンチ 自衛隊機が特別輸送作戦

毎日新聞 2014年07月10日 20時42分(最終更新 07月10日 21時13分)

自衛隊機で「特別輸送」された宮古島産のマンゴー=那覇市の航空自衛隊那覇基地で2014年7月10日、佐藤敬一撮影
自衛隊機で「特別輸送」された宮古島産のマンゴー=那覇市の航空自衛隊那覇基地で2014年7月10日、佐藤敬一撮影

 台風8号の影響で出荷が滞っている沖縄県宮古島市特産のマンゴーを「救出」しようと10日、自衛隊機による「特別輸送」が行われた。陸自と空自のヘリコプターが4回に分けて約10トンを宮古島市から那覇市まで運んだ。県によると、自衛隊機によるマンゴーの輸送は初めてという。

 マンゴーの出荷はピークを迎えているが、空や海の交通がストップし、宮古島市では約60トンの出荷が滞った。マンゴーは日もちがしないため、県が農水省や防衛省に協力を要請した。那覇市の航空自衛隊那覇基地では10日午後、ヘリコプターCH47から降ろされた箱詰めのマンゴーがトラックに次々と運ばれていった。本土向けに出荷されるという。

 県の推計では、台風8号によるマンゴーなど農作物の被害は約10億8000万円。仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事は10日にうるま市の農家など被災地を視察した。【佐藤敬一】

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