元素変換を一部確認、豊田中研、重水素使い、三菱重の技術、実験で再現。
三菱重工業が提唱した技術実験の再現に部分的に成功したもので、
原子炉や大がかりな加速器を使わず、セシウムに重水素を透過すると元素番号が4つ多いプラセオジウムを検出した。
豊田中研では
「起こるはずのない元素変換が起こっていることは否定できない」としている。
今後はより効率的に元素を変換させる研究に移る。
三菱重工も研究を拡大する方針。
三菱重工とトヨタグループが元素変換の研究を本格化することで、
メカニズムの解明や実用化研究が進みそうだ。
豊田中研では金属のパラジウムと酸化カルシウムの薄膜を交互に積層した多層膜にセシウム原子をイオン注入し、重水素を約50リットル、1週間から約10日透過させた。
その結果「10の12乗個オーダーのプラセオジウム原子を検出した」としている。
同社は高い物質分析技術を持つ大型の放射光施設「SPring―8」より
さらに精度が2〜3桁高い分析技術を使い測定。
有意な量の変換元素(プラセオジウム)を検出し、
軽水素を透過させてもプラセオジウムは出てこなかったという。
元素変換は三菱重工が提唱。
「エネルギー収支が合わず、従来の物理学の常識では説明できない」などの指摘があるが、同社は最近の研究で変換元素の収量を増やすことに成功している。
豊田中研は「三菱重工より検出量は少ないが、
同社の主張を支持する結果を得た」という。
アルストム争奪戦(2)シーメンスへの不信(迫真) 「GEはアルストムに興味を持っています」
今年2月。ゼネラル・エレクトリック(GE)の仏法人代表、クララ・ゲマール(54)は仏産業再生相、アルノー・モントブール(51)にアルストムとの提携を進める意向を伝えた。
なんとしても提携を成功させたいGEにとって、「外資アレルギー」が強いとされるモントブールへの根回しはぬかりが許されなかった。
「アルストムの事業買収ほどGEの競争力を強化できる案件はない」。
後に会長兼最高経営責任者(CEO)のジェフ・イメルト(58)が振り返るほど、アルストムが欧州や新興国に持つ顧客基盤はGEにとって垂涎の的だった。
欧州債務危機で電力会社などからの受注が減り、経営が行き詰まったアルストム。
単独での生き残りが難しい状況まで追い込まれたCEOのパトリック・クロン(60)が提携候補に挙げたのはGEだった。
隣国ドイツにはシーメンスがある。なのになぜGEなのか。
それにはクロンの根強い「シーメンス不信」があった。
アルストムは2004年にも経営危機に陥った。そのさい、アルストムの一部事業買収に動いたのがシーメンスだった。
外資による買収は避けたい仏政府が支援に乗り出し実現はしなかったが、シーメンスの高圧的な態度に当時すでにCEOだったクロンは不信感を募らせたとされる。
トップだけでない。「アルストムの管理職の多くがシーメンスを嫌っていた」。
ある交渉関係者は打ち明ける。
優位に立っているとの思いが、ときに相手を見下す態度となって表れ、
アルストムの誇りを傷つけていた。
2月、パリ。GEが仏政府にアルストムとの提携話を伝えたのとほぼ同じころ、
シーメンス社長のジョー・ケーザー(57)はクロンに10年前の非礼をわびた。
ケーザーがGEの動きを察知していたかは定かではない。
GEとアルストムの交渉が大筋合意に達し、正式発表を待つばかりとなった
4月23日。両社の交渉がメディアにすっぱ抜かれる。
仏産業再生相のモントブールにとって寝耳に水ではなかったが、
事前の報告よりはるかに広範な提携で、到底認められるものではなかった。
GEにアルストムは渡せない――。モントブールは素早く動いた |
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