MLSが後押し
米国では長らく、サッカーは「女子のスポーツ」といった偏見が強く、実際、女子リーグの人気は高い。ミア・ハム(42)やアビー・ワンバック(34)といった女子の名選手の名前は知っていても、男子選手の名前は誰も知らないというのが実情だった。
1970年代後半から、ペレ、ベッケンバウアー、クライフといったW杯史上のレジェンドたちが「米国にサッカー文化を根づかせよう」と代表引退後に参入した北米サッカーリーグ(NASL)も84年にあえなく消滅した。
しかし、94年に自国でW杯を開催して以降は、メキシコなどからのヒスパニック系移民を中心に少しずつサッカー人気が高まり、96年にはメジャーリーグサッカー(MLS)としてプロリーグが復活。2007年にはデビッド・ベッカム(39)がレアル・マドリードからMLSのロサンゼルス・ギャラクシーへ移籍して注目された。さらに昨年(2013年)からは、3大ネットワークの一角、NBCが英プレミアリーグの中継を開始。人気上昇を後押しした。