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イラク混乱続く 過激派モスル制圧1か月
7月10日 19時54分

イラク混乱続く 過激派モスル制圧1か月

イラクでイスラム過激派組織が第2の都市モスルを制圧してから10日で1か月となりましたが、モスルなどでは、過激派組織が地元の部族の協力を受けて支配体制を固めていて、政府軍による奪還は難しい情勢になっています。

イラクでは、イスラム教スンニ派の過激派組織が先月10日、イラク第2の都市モスルを制圧しあと、シリアとの国境付近なども支配下に置き、シリアからイラクにまたがるイスラム国家を樹立したと一方的に宣言しました。
このうち、人口およそ200万のモスルは、大勢の市民が北部のクルド人自治区などに逃れましたが、シーア派中心のマリキ政権への反発から過激派側を支持し、市内に留まっている住民も少なくありません。
モスルに住む男性はNHKの電話取材に対し、「町なかで過激派の姿を見かけることはないが、地元の部族が市内の治安維持を担っている。状況は安定していて、夜も歩けるくらいだ」と話し、地元のスンニ派部族の協力で過激派組織が支配を続けている状況を証言しています。
政府軍は現在、同じように過激派組織に制圧されているティクリットの周囲に部隊を配置させて、奪還に向けた作戦に乗り出す構えをみせていますが、過激派が支配を固めているモスルの奪還は当面、難しい情勢になっています。

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