環境NGOグリーンピース・ジャパンは10日、大手スーパーで売られていた輸入ウナギのDNA調査をしたところ、4社4商品でスーパー側が把握していたのとは違う種類だったと発表した。「ずさんな流通が絶滅危惧種の減少に拍車をかけている」と指摘し、水産庁に貿易管理の強化を申し入れた。

 グリーンピースは、大手スーパー14社の売り場で5~6月に17商品を購入。第三者の検査会社に調査を依頼し、あわせて各社にウナギの種類を問い合わせ、返答を拒否した2社以外の回答と調査結果を比べた。

 その結果、アメリカウナギと答えた1社の商品が実際は絶滅危惧種のヨーロッパウナギ。3社はヨーロッパウナギと回答したが実際はアメリカウナギだった。ヨーロッパウナギはワシントン条約により輸出入に政府許可が必要だが、グリーンピースは「適正な手続きなしに輸入された可能性がある」と指摘する。